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犬の病気・症状

犬の腎不全とはどんな病気?治療内容と治療費について徹底解説!

あくびをする子犬

犬が腎不全になってしまう原因は様々ですが、ペットに関する医学の進歩によりいくつかの治療方法が確立されています。慢性化した腎不全は現在の技術では完治できないものの、場合によっては健康体を取り戻せる可能性もあります。

また治療を行う場合は当然費用がかかってしまいますが、いくらかかるかは内容によって異なるでしょう。腎不全には進行性のものもあるため、受診するタイミングはできるだけ早い方が治療費を抑える意味でも良いでしょう。

犬の腎不全とは?

カルテを持つ医者

腎臓の機能が低下または失われることで健康状態が悪くなり、最悪死に至る場合もあるのが犬の腎不全です。偏った食事や糖尿病などが原因で発症する場合もありますが、加齢の犬が持病として抱えている場合もあります。

また腎不全には大きく分けて、以下の2つが存在します。

  • 急性腎不全
  • 慢性腎不全

腎臓にかかる負担や中毒などにより腎臓の機能が急激に低下してしまうことを、急性腎障がいと言います。急性腎不全は急性腎障がいが進行してしまい、腎機能の低下が重度になり健康状態に支障を来たすことを言います。

一方数ヶ月から数年の間にじわじわと症状が進行し、自覚なく腎臓が破壊されてしまうものを慢性腎不全と言います。ペットクリニックで犬の検査を行い全体機能の4分の3以上が失われていれば、慢性腎不全と診断されるでしょう。

慢性腎不全は腎臓が正常に機能しないだけで全身の状態が悪化してしまう可能性もありますが、早期診断と適切な治療によって機能が回復することもあります。

腎不全の原因

そっぽを向いている柴犬

原因は急性か慢性かによって異なる場合もあります。まずは急性腎不全の原因については、以下のようなことが考えられます。

  • 脱水症状を起こす
  • 心疾患によるもの
  • 細菌感染症によるもの
  • 腎臓そのものにダメージを負う
  • 尿路にダメージを負う
  • 結石や腫瘍ができる

次に慢性腎不全になる原因ですが、以下のようなことが考えられます。

  • 老化により腎臓の状態が悪化してしまう
  • 高塩分食や高たんぱく質などの偏った食事を続ける
  • 糖尿病や遺伝疾患などによるもの

上記にまとめたもの以外にも、犬にとって有害な物質を誤飲してしまうことで腎不全になる場合もあります。以下に挙げるものは腎毒性物質と呼ばれているため、犬の近くには置かないようにしてください。

  • 不凍液
  • レーズンやブドウ
  • 抗生物質や化学療法薬

これらを誤飲して腎不全になる可能性もありますが、元々腎臓の調子が悪い犬にとってはより危険です。正常に機能していない腎臓に、より負担をかけてしまうためです。

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腎不全の症状

寝ているダックスフンド

症状についても急性か慢性かによって異なる場合もあり、犬ごとに個体差が見られるかもしれません。まず急性腎不全の場合、以下のような症状が現れるかもしれません。

  • 動こうとしない
  • 食欲がなくなる
  • 嘔吐してしまう
  • よだれが出る
  • 脱水症状を起こす
  • 排尿がほとんどない
  • 背中を丸める

次に慢性腎不全の場合ですが、以下のような症状が現れたら注意した方が良いでしょう。

  • 薄い尿を頻繁にしてしまう
  • 水を異常に飲む
  • すぐに疲れてしまう
  • 以前と比べて痩せた

急性でも慢性でも、気になる症状が1つでも続くようであれば腎不全を疑うべきです。気になる症状があるにもかかわらず放置したままだと、治すことができたはずの病気が完治不可能になってしまう場合もあるかもしれません。

注意点

症状が2つ以上ある場合は、腎不全やその他の病気についてより敏感になった方が良いでしょう。注意してください。

腎不全以外の病気の前兆である場合もあるものの、治療により完治できる可能性もあります。

腎不全の対策

チェックする医者

まず食事に関する対策ですが、内容を見直して栄養バランスを考えることです。犬の腎不全の治療には薬物療法や透析だけではなく、日ごろからバランスの取れた食事を続けて症状改善を期待する食事療法と呼ばれるものもあります。

食事療法の具体的な内容には、以下のようなものがあります。

  • 肉や乳製品などのリンが多く含まれているものを制限する
  • 腎臓にかかる負担を軽くするためにタンパク質の過剰摂取を避ける
  • 高血圧を予防するために塩分の量を調整する

腎不全への対策のために、上記の栄養素をまったく摂らないという無茶をさせてはいけません。たとえばタンパク質は身体を作るために必要なものであるため、治療中はあくまでも量を制限して摂取させるものだと覚えて置きましょう。

犬の腎臓のケアを行うことも対策として良いでしょう。たとえば温めたタオルを使い、犬の背中を温めてあげてください。

背中が温まることで結構が促進され、腎臓が働きやすくなるかもしれません。
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犬の腎不全の治療内容

獣医に診てもらう犬

適切な治療をすることで健康な状態に回復する場合もあります。どの方法が有効なのかは、獣医が判断することになるでしょう。検査により判明した腎不全の深刻さや犬の体力、年齢などにより治療内容が異なることもあるでしょう。

慢性か急性かにより治療方法が分かれることもあります。たとえば慢性腎不全の場合完治できないため、完治を目指すための治療を続けても意味がありません。優良な獣医であれば、犬の健康状態に合わせて治療してくれるでしょう。

慢性腎不全の治療法

カルテにメモをする医者

まずは慢性腎不全の治療についてですが、優良な動物病院では治療の前に必ず検査が行われるはずです。検査の結果獣医が判断し、以下の様な治療法が行われるでしょう。

  • 皮膚やお尻の近くに輸血注射を行う皮下輸液療法
  • 血圧を下げるための薬やホルモン剤などの薬剤投与
  • 獣医推奨のペットフードを与える食事療法
  • 必要に応じてサプリメントやハーブを使う

これらの治療法は対症治療、または保存療法などと呼ばれています。対症療法は病気の原因に対してではなく、そのときの症状を緩和させるための治療法です。一方保存療法は病巣の摘出や手術を行わない治療法の総称です。

また腎不全の進行を遅らせる目的で、上記に挙げた治療法が行われる場合もあります。

急性腎不全の治療法

指をさす男性医者

次に急性腎不全の治療についてですが、慢性の場合と同じように詳しい検査が行われるでしょう。検査結果に基づき獣医が治療方針を決めて、以下の内容のものが行われるかもしれません。

  • 入院中の犬に対する輸血療法
  • 症状に合わせて行われる投薬治療

急性腎不全はすぐに治療しなければならない場合もあり、時間との勝負と言えるでしょう。腎臓が正常に働かないことにより尿毒症を起こしている場合、体内に溜まっている毒素を排出させる治療が行われる可能性もあります。

尿毒症とは腎不全に伴い症状の1つであり、尿中に排泄される尿素やその他の廃棄物が血液中に残存してしまうことです。

ここがポイント設備面に優れている動物病院であれば、緊急時であっても透析治療ができるでしょう。

腎不全の治療費・入院費はいくらかかる?

お金とレシートを見て家計簿

治療費や入院費はどのような治療を行ったか、また期間などによって左右するでしょう。そのため一概に言うことはできませんが、獣医監修のペット情報サイトに項目ごとに分かれた費用一覧があるため参考にできるでしょう。

大切な愛犬のためにかかる治療費とはいえ、人によっては大きな負担がかかるかもしれません。現実的に治療を受けさせることが難しくなる場合もあるため、事前に治療費や入院費を把握して計画を立てると良いでしょう。

治療費はいくらかかる?

電卓で料金の計算

上記で紹介したペット情報サイトのデータを参考に、治療費の目安を以下にまとめます。

  • 診察料が1,000円
  • レントゲン撮影2回が4,500円
  • エコーが3,500円
  • 血液検査が12,000円
  • 尿検査が3,500円
  • 皮下点滴が2,000円
  • 皮下注射が2,000円
  • 1キログラムの処方食が2,500円

上記の内容はあくまでも例であり、動物病院が行う治療内容により異なる可能性も考えられます。検査の結果腎不全であることがわかり点滴や注射などが必要になる場合、1回の治療で15,000円ほどかかるのではないでしょうか。

検査を受けて腎不全であることがわかれば、その後の治療費は数千円程度で済むかむしれません。腎不全により腎臓の機能が失われると回復しないため、一度の通院ではなくその後の定期的に通院して治療を受ける必要があります。

特に慢性腎不全は完治できない病気であるため、必要な治療内容が多くなってしまうかもしれません。

入院費はいくらかかる?

電卓で計算をして出た表

上記と同じペット情報サイトには、以下のように入院費に関するデータもまとめられていました。

  • 7日間の入院が38,500円
  • 7日間の入院中投薬代金が14,000円
  • 静脈留置が3,500円
  • 血液検査が12,000円
  • 処方食が3,000円
  • 尿検査が14,000円

治療費と同様に上記の内容はあくまでも例であり、入院する期間や獣医の方針によって異なる場合もあります。動物病院に入院する期間中、犬はそこで生活するため、通院治療と比較すると費用が高い傾向にあるでしょう。

もし入院中に腎不全以外の体調不調が起これば、獣医たちは治療を行うでしょう。入院の場合5万円から10万円程度かかると考え、予算を少し多めに用意しておくと良いです。

早めに動物病院へ連れて行く

教えている先生

腎不全が原因となり犬が亡くなってしまう場合もあるため、治療を受けるタイミングはできるだけ早い方が良いでしょう。動物病院の獣医やその他スタッフたちも、できるだけ早いタイミングの方が、治療が楽になるかも知れません。

慢性腎不全になってしまった場合は、完治はできませんが、それ以外であれば健康な状態まで回復できる可能性もあります。また治療費の負担をできるだけ抑えることを考えても、できるだけ早めに動物病院へ行くと良いでしょう。

飼い主が注意深く愛犬の様子をチェックしていても、獣医でなければ見落としてしまうこともあるかもしれません。腎不全では初期症状が見られない場合もあるため、人間の健康診断と同じようにペットの健康診断も積極的に受けましょう。

まとめ

あくびをする子犬

治療費や入院費の例を見て、意外にも高いと感じる人もいるかもしれません。確かに金銭的に余裕のない人にとっては高額かもしれませんが、腎不全の犬にとっては正しい治療や入院生活が命をつなげるための重要な手段となるのです。

どうしてもかかってしまう治療費や入院費は、愛犬のためだと思いしっかり支払いましょう。また犬の健康状態や飼い主の経済事情を考慮すれば、できるだけ早めに受診して最悪の事態を避けることも重要になるはずです。

ちなみに最近では複数のペット保険が存在するため、負担を減らすために加入することもおすすめです。治療費や医療費の高さで救えるはずの犬の命をあきらめるのではなく、入念な計画やいざというときのための準備を整えておきましょう。

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