【これを見れば完璧】犬の悪性リンパ腫の治療法と費用を徹底解説!
犬の悪性リンパ腫は発症すると数ヶ月で亡くなってしまうこともある怖い病気です。ただ早期発見することで治療することは可能です。治療すれば完治ではないものの、寛解までいく可能性はあり余命を伸ばすこともできます。
悪性リンパ腫と診断されたら、獣医の指示に従うことになります。ただ飼い主としては、どのような治療法があるのか、副作用はどうなのか、そして費用はどれくらいかかるのかなどもある程度知っておく必要があるでしょう。
犬の悪性リンパ腫とは?
全身に張り巡らされているのがリンパです。このリンパ組織がガン化してしまったものを悪性リンパ腫といい人間だけでなく犬でも発症します。むしろ犬のほうが人間の2倍ほど発症すると言われ、年間10万匹に対して20例ほどあります。
悪性リンパ腫は非常に怖い病気で、発症してから数ヶ月で命を落としてしまうケースも少なくありません。またこれといった原因もありませんし、予防法もありません。できることと言ったら、早期発見・早期治療です。
ゴールデンレトリーバーやビーグルなど悪性リンパ腫にかかりやすい犬種もありますし、6歳から9歳にかかりやすいともいわれています。
発症部位に関しては、身体の表面のリンパ節が最も多く全悪性リンパ腫の8割以上を占めます。
次いで多いのが腸内のリンパ節、縦隔のリンパ節です。それ以外にも皮膚や目などにも発症するケースがあり見た目では判断できない場合もあります。
どのような症状が現れる?
犬の悪性リンパ腫は発症部位によって症状が異なります。早期発見できる症状もあれば、判断が難しい症状もあります。以下が主な発症部位と現れる症状です。
身体表面 | あごの下や足の付け根などのリンパ節が腫れる、しこりができる |
---|---|
腸内 | 下痢や嘔吐、食欲不振など |
縦隔 | 咳や呼吸困難。高カルシウム血症を併発すると多飲多尿、下痢、嘔吐など |
皮膚 | 皮膚病と似たような症状 |
目 | 網膜剥離や膜炎、ブドウ膜炎など |
中枢神経 | 発作や麻痺など |
以上の中で最も多く発症するのが身体表面のリンパ節にできる多中心型と呼ばれるタイプです。多発型は8割以上を占めますが、症状が最も分かりやすいタイプです。
あごの下や足の付け根などが腫れるので、ボディーケアの時に気付くケースが多いです。それ以外のタイプだと悪性リンパ腫だとは判断できませんが、それでも普段とは違うことは気が付くはずです。
他の病気の可能性もありますので、様子を見るのではなく早急に動物病院を受診してみましょう。
犬の悪性リンパ腫の原因
ガンはさまざまな原因が重なって発症すると言われていますが、犬の悪性リンパ腫も同様でこれが原因という明確なものはありません。
予防法がないと言われるは、原因が分からないことも関係しています。以下は考えられる原因の一部です。
- 遺伝
- 加齢
- 食生活の乱れ
- ウイルス感染
- 放射線
- 薬剤による副作用
- 紫外線
- 発がん性物質の摂取
- タバコ
- 磁気・磁場
これ以外にもさまざまな原因が言われていますが、ハッキリ言ってすべての原因を排除する事は不可能です。ただ、中には避けられるものがあるのも事実です。例えばバランスの良い食生活をし、免疫力を高めることも有効です。
またタバコなどの発がん性が疑われる物質を避けることでも少なからずリスクは避けられるでしょう。ただ、知らない間に体内に取り込んでしまうこともあります。例えば人工芝に含まれるクッション材にも発がん性物質があります。
悪性リンパ腫の検査方法と治療法
悪性リンパ腫ではないかと思ったら、動物病院に行ってしっかりと検査を受けることになります。代表的な症状としてはあごの下や足の付け根のリンパ節が腫れますが、だからといってそれが悪性リンパ腫とは限りません。
また仮に悪性リンパ腫だとしてもどこまで進行しているのかも調べる必要があります。治療法としては化学療法つまり抗がん剤治療で寛解を目指すのが一般的です。
獣医に従うことになりますが、飼い主としてはおおまかな内容も知っておくといいでしょう。
検査方法
犬の悪性リンパ腫の検査としては、まずはどのような異常があるのか問診を行い、身体表面のリンパ節が腫れている場合には、触診によりリンパ節の大きさや固さ、内臓の大きさや腹腔内のしこりの有無を調べます。
また、血液検査で血中の異常リンパ球の有無を調べたり、針生検をして異常リンパ球の増殖を確認する細胞診が行われます。それでも判明しない場合などには一部を切除して病理検査をおこないます。
最近では針生検と遺伝子検査を組み合わせたクローン解析も使われることが多いようです。さらにレントゲン検査や超音波検査により、リンパ腫が身体のどこまで広がっているのかなども検査が必要になります。それによって治療方法も変わってきます。
化学療法
犬の悪性リンパ腫の治療では一般的に化学療法が用いられます。化学療法を分かりやすく言えば抗がん剤治療になります。悪性リンパ腫は体中に広がるガンであり、抗がん剤治療が適しており、そしてより効きやすい治療法になります。
ただ、ガン細胞はすぐに耐性を獲得する特徴がありますし、どれが効くかは分かりません。そのため一般的には数種類の抗がん剤を使う多剤併用療法を行うことになります。1種類の抗がん剤を使うよりも効果が高まったり副作用を分散させるメリットもあります。
抗がん剤の効き目は犬のよって異なりますが、一般的に治療をしなければ生存率は1ヶ月から3ヶ月、場合によっては1ヶ月以内に亡くなってしまいます。
外科療法
悪性リンパ腫の治療では外科療法を用いるケースもあります。外科療法とはすなわち手術によってリンパ腫細胞を取り除く方法です。他のガンであればこの方法が有効なのですが、実は外科療法ではリンパ腫細胞をすべて取り切るのは難しいです。
そのため外科療法は寛解を目指すための治療法ではなく、あくまで悪性リンパ腫によって発症している症状を緩和するために用いられます。外科療法が用いられるのは以下のようなケースです。
- 首のリンパ腫が大きくなり呼吸がしにくい
- 腫瘍によって腸管が塞がりそうな時
- 消化器型のリンパ腫
- 一部にとどまっている皮膚型リンパ腫
外科療法は犬にとっても負担が大きい方法ですが、これをすることで生活の水準を高めることにもなり、残り少ない余命を楽に過ごせるようになるでしょう。
放射線療法
悪性リンパ腫の治療には放射線療法を用いることもあります。リンパ腫には放射線治療が効きやすいガンと言われています。ただしこれは主に皮膚型の悪性リンパ腫に対して行われるのがほとんどで、その部位に限られる場合です。
犬の悪性リンパ腫の約8割は身体表面のリンパ節に腫瘍ができる多中心型で、その他は腸内にできる消化器型と胸にできる前縦隔型になります。皮膚型の発症頻度は稀で、しかも症状が皮膚病に似ているので発見が遅れる場合もあります。
発見が遅れ、他の部位に転移してしまっていると放射線療法は使われない場合もあります。そのため、放射線療法は皮膚型の悪性リンパ腫で、しかも早期発見した場合に用いられることが多いので、ごく稀な治療法とも言えます。
抗がん剤の副作用について
一般的に犬の悪性リンパ腫の治療に用いられるのが抗がん剤です。リンパは全身に繋がっているので、抗がん剤が非常に有効な治療法と言われています。
ただ、抗がん剤と聞くと副作用がキツイというイメージを誰しも持っているでしょう。ですので、どうせ長く生きられないなら抗がん剤治療させたくないともう飼い主もいるでしょう。
確かに抗がん剤には副作用があります。ただ、人間に対しての抗がん剤とはちょっと違い副作用は極めて軽いと言われています。
抗がん剤治療直後
抗がん剤の副作用は治療直後から現れることが多いです。以下が抗がん剤治療直後に起こりえる副作用になります。
当日から2日後 | 軽い吐き気や食欲不振などの消化器系の副作用がある |
---|---|
3日から4日後 | 最も副作用が強く出る時期で強い吐き気で入院の場合もある |
5日から8日後 | 骨髄抑制により白血球が減少し始めるが、主な副作用はなし |
ただし副作用の症状は軽く、2日後までの副作用は2割から3割程度の犬に見られる程度です。3日から4日後の入院まで至るケースは1割弱です。ただ5日から8日後は骨髄抑制により敗血症が起こすこともあります。
治療後の副作用
抗がん剤治療はきついというイメージは誰しも持っているのではないでしょうか。髪の毛は抜け、酷い吐き気に悩まされる、それなら愛犬に苦しい思いをさせたくない、そう思う飼い主も少なくありません。
ですが人間に行われる抗がん剤治療と、犬の悪性リンパ腫に対しておこなう抗がん剤治療は、薬の量や種類が違います。
人間の場合は完治を目指して強い副作用も承知の上で投与します。ですが犬の場合は普段通りの生活を送るためQOLを重視した治療です。
そのため、抗がん剤治療の副作用は極めて軽いものにとどめられるのがほとんどです。それでも犬によっては副作用が強く出るケースもありますが、たいていは抗がん剤治療をすると副作用がほとんどなくすぐに元気になるケースが多いようです。
犬の悪性リンパ腫の検査費用
愛犬のあごの下や足の付け根などのリンパ節にしこりができていたら、ちょっと勉強している飼い主なら悪性リンパ腫ではないだろうか、と疑うのではないでしょうか。愛犬も心配でしょうが、検査費用や治療費も気になるところではないでしょうか。
検査費用に関しては検査の内容によって異なるので一概には言えません。ただ、悪性リンパ腫と診断される場合には病理検査やレントゲン検査や超音波検査も必要なので10万円は覚悟していたほうがいでしょう。
ちなみに、抗がん剤治療を行うとなると週1回の治療なら1万円から3万円、治療期間は1クールが5ヶ月から6ヶ月が一般的なので、1クールで15万円から30万円くらいになることが多いようです。
まとめ
犬の悪性リンパ腫は発見が遅れると1ヶ月から3ヶ月で亡くなってしまう怖い病気です。ただ早期発見できれば抗がん剤治療で寛解を目指すことも可能で、余命を伸ばすとともに犬のQOLを充実させることもできます。
ただ治療は長期にわたることが多く、完治はしないのが一般的です。寛解と再燃を繰り返し、余命を伸ばしていくことになります。ただ人間の抗がん剤治療と違って、犬の抗がん剤治療は副作用が軽いもので副作用が出ない場合も多いです。
実際に抗がん剤治療をしてすぐに元気になる犬もいます。ただしこれは完治ではないので、治療は長く続くと思ったほうがいいでしょう。そのため、検査費用や治療費もかかってしまうので、頭に入れておく必要があります。
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