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病院に行く前に知っておきたい!犬の膝蓋骨脱臼の治療内容と治療費!

もし犬が膝蓋骨脱臼になってしまった場合、できるだけ早いタイミングでペットクリニックを受診することをおすすめします。治療内容はケースバイケースではありますが、優良な獣医であれば適切な治療をしてくれるでしょう。

治療費に関しても一概には言えませんが通院治療の回数が多くなり、また手術や入院が必要になれば高額になるかもしれません。ただし場合によっては飼い主の経済的な負担が軽くなることもあり、ペット保険に加入すると良いでしょう。

犬の膝蓋骨脱臼とは?

目を瞑る柴犬

犬には膝蓋骨と呼ばれる膝のお皿があり、大腿筋にある滑車溝というくぼみの中にはまっています。筋肉がずれないよう固定するため、また大腿四頭筋が常に大腿骨の真正面でスムーズに伸縮できるためにあると考えられています。

膝蓋骨脱臼は何かしらの理由で膝蓋骨が滑車溝からずれてしまい、脱臼を起こしてしまう関節疾患です。ペット関連事業を行う企業が運営する情報メディアのデータによると、身体の小さな犬に多く見られるとのことです。

また膝蓋骨脱臼には大きく分けて以下の3つの種類があります。

  • 内側に外れる膝蓋骨内方脱臼
  • 外側に外れる膝蓋骨外方脱臼
  • 両側に外れる両側性膝蓋骨脱臼

どの種類に該当するかは、獣医が触診することで判明するでしょう。

膝蓋骨脱臼になりやすい犬種

チェックする医者

外部から強い衝撃を受けるなどの物理的な原因により、すべての犬種に膝蓋骨脱臼の可能性があるでしょう。ある専門化監修のペット情報サイトのデータによると、特に以下の犬種は注意が必要です。

  • ポメラニアン
  • トイプードル
  • チワワ
  • マルチーズ
  • パピヨン
  • ジャックラッセルテリア
  • 柴犬
  • フラットコーテトレトリバー
  • グレートピレニーズ

室内で飼育できる小型犬が複数挙げられますが、実はイギリスの某大学で膝蓋骨脱臼に関する調査が行われたことがあります。調査結果によりポメラニアンなどの身体の小さな犬は、脱臼を起こしやすいとわかったのです。

膝蓋骨脱臼は小型犬だけ注意したらいいの?
いいえ。柴犬やグレートピレニーズなどの身体の大きな犬も注意が必要で、日ごろから関節の状態をチェックすると良いです。

膝蓋骨脱臼の原因

医者のストップ

犬の膝蓋骨脱臼の原因としては、主に以下の2つが考えられるでしょう。

  • 外傷
  • 遺伝

まず外傷についてですが、外から大きな力が加わり膝のお皿がずれてしまう場合もあります。犬種や年齢に関係ないため、すべての飼い主が注意すべきです。外傷を具体的に見ると、以下のような内容があります。

  • 転倒
  • 衝突
  • 交通事故
  • 落下
  • 急な方向転換
  • 関節の形成異常

関節の形成異常が先天的に起きている場合、予防できないため手術を検討してください。次に遺伝についてですが、ある研究結果により以下の犬種は注意した方が良いと考えられています。

  • チワワ
  • ヨークシャーテリア
  • チャウチャウ
  • ラブラドールレトリバー

詳しい検査を受ければ、遺伝の可能性がわかるかもしれません。

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膝蓋骨脱臼の症状

昼寝をするゴールデンレトリバー

症状には大きく分けて以下の通り4つのグレードが存在します。

  • 脱臼しても自然と正常な状態に戻る場合もあるグレード1
  • 指を使って押せば簡単に元通りになるグレード2
  • 脱臼する機会が多くなり指で元に戻しても再び脱臼してしまうグレード3
  • 常に脱臼した状態であり元に戻すことができないグレード4

グレード1や2であれば、日常生活において大きな支障はないでしょう。ただしそのまま放置するとグレードが上がる可能性もあるため、以下の症状が見られれば膝蓋骨脱臼を疑ってください。

  • 足を引きずる
  • 触ると痛がる
  • 極端なX脚やO脚である
注意点

普通に歩くことができず見ていて違和感がある場合、何かしらの関節の不具合が起きているかもしれません。

膝蓋骨脱臼の予防法

カルテを持つ医者

犬を膝蓋骨脱臼から守るためには、以下の予防法を試すと良いでしょう。

  • じゅうたんやマットを敷く
  • 段差や階段には気を付ける
  • 過度な運動ではなく適度な運動をさせる
  • 関節に良いフードや食べ物を食べる

室内犬の場合フローリングで足を滑らせてしまい、怪我をしてしまうこともあるかもしれません。その怪我が原因で膝蓋骨脱臼になることを防ぐために、滑りやすい場所にジョイントマットやコルクマットを敷くと良いでしょう。

段差か階段での運動も関節に負担を与えてしまうため、なるべく避けた方が良いです。あくまでも過度な運動を控え、散歩させるなどの運動を続けることをおすすめします。

食事ではどういうことに気をつけたらいいの?
グルコサミンやコンドロイチンなど関節に良いと考えられている栄養素の摂取が重要です。
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膝蓋骨脱臼の検査方法

カーペットに寝転ぶ黒い犬

あるペットクリニックの公式ホームページ上の説明によると、膝蓋骨脱臼の検査方法は触診とのことです。関節に異常がないかを獣医が触診し、特殊な検査は必要ないとあります。触診のみでも異状の有無がわかれば問題ないのでしょう。

そのペットクリニックでは小型犬の飼い主に対し、ワクチン接種や他の診察の際に膝の状態をチェックしてもらうことを推奨しています。膝蓋骨脱臼には自覚症状がない場合もあり、飼い主が気付けないこともあるためです。

触診だけではなくレントゲン検査が行われることもあり、以下の内容がわかるでしょう。

  • 骨格変形の程度
  • 骨関節炎の程度
  • その他の病気や怪我の有無

検査を行うタイミングはなるべく早い方が、獣医も治療内容を決めやすくなるかもしれません。明らかに強い症状が見られる場合、早期治療のために積極的に検査を受けてください。治療タイミングが早ければ、回復も早いでしょう。

ここがポイント精密検査を受けたい場合、規模の大きなペットクリニックが良いでしょう。

膝蓋骨脱臼の治療内容

獣医に診てもらう犬

犬の膝蓋骨脱臼の治療内容は、大きく分けて以下の2つです。

  • 内科的治療
  • 外科的治療

まず内科的治療ですが、ペットクリニックでは以下のような方法が行われるでしょう。

  • 内服薬やサプリメントの投与
  • 半導体レーザー治療
  • 運動制限や体重制限などの指導

膝蓋骨脱臼のグレードが1や2であれば、鎮痛薬が処方されるかもしれません。家庭で服用させる場合、用量用法はしっかり守りましょう。関節炎を予防するための薬やサプリメントの他に、注射や点滴が行われる場合もあります。

次に外科的治療ですが、グレード3や4などの症状が重い場合に行われるでしょう。ただしグレード1や2の場合でも、必要だと獣医が判断すれば行われる可能性があります。また外科的治療には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 骨組織の再建術
  • 軟部組織の再建術

どちらの手術でも犬の身体に麻酔を施し、ずれてしまった膝蓋骨の位置を調整したり靭帯の張り具合を整える目的があります。手術により脱臼状態を改善し、その後の生活で脱臼してしまうことを防ぐ効果が期待できるでしょう。

内科的治療と外科的治療のうち、どちらが行われるかは獣医が判断するでしょう。グレードの他にも体重や年齢が考慮されるかもしれません。

治療期間はどれくらい?

マットで寝ているダックスフンド

膝蓋骨脱臼の治療期間は犬の健康状態に左右される場合もあるため、一概には言うことができません。しかしある保険会社が通院や入院に関する事例を紹介していたため、参考までに以下にまとめます。

  • 外傷性膝蓋骨脱臼で通院2日間
  • 右膝蓋骨脱臼で通院4日間
  • 左膝蓋骨脱臼で通院5日間と入院8日間
  • 複数の手術を行った右膝蓋骨脱臼で通院4日間と入院3日間

内科的治療だけの場合、入院せず数日間の通院のみで済むこともあります。外科的治療が必要な場合、術後の経過をチェックするために入院しなければならないでしょう。入院後もしばらく通院する必要があり、期間が長引きます。

犬の異変にすぐに気付くことができれば、元通りの生活ができるまでの道のりも楽かもしれません。

膝蓋骨脱臼の治療費

電卓で料金の計算

治療費についてもケースバイケースですが、まず初診やその後の再診で金額が異なるかもしれません。ある企業が運営しているペット保険情報メディアのデータを参考に、初診の診療明細例をまとめます。

  • 初診料が1,000円
  • レントゲン検査が4,500円
  • 注射代金が2,000円
  • 1週間分の内服薬が1,200円

あくまでも例であるため、場合によっては上記の内容より安くもなり高くもなるはずです。また原因特定のため複数の検査を行う場合、その分治療費が高くなるでしょう。次に再診の初診の診療明細例をまとめます。

  • 診察料が500円
  • 注射代金が2,000円
  • 2週間分の内服薬が2,400円

治療費の合計金額は4,900円であり、初診と比較しても安いことがわかります。また手術などで入院が必要な場合、通院より高額になるでしょう。入院期間が長く複数の手術が行われる場合、数十万円にも及ぶかもしれません。

タイミングはできるだけ早い方が、治療費を安く抑えられるでしょう。

ペット保険に加入できる?

スマホで検索する女性

人間の保険があるように、犬などのペットとして飼われている動物にもペット保険が存在します。膝蓋骨脱臼である犬の飼い主が加入手続きを済ませていれば、保険期間中に発症してしまった分の補償が受けられる可能性もあります。

ただし保険にも様々な種類が存在し、取り扱っている会社によって内容が異なる場合もあります。膝蓋骨脱臼について補償が受けられない可能性もあるため、ペット保険に加入前には必ず内容をチェックすることをおすすめします。

また既に膝蓋骨脱臼を発症していると、ペット保険に加入できない場合もあります。

ここがポイント膝蓋骨脱臼に関連した病気についても補償が受けられない可能性もあるため要注意ですが、発症していても加入できるものも一部あります。

加入できるかどうかを知る確実な方法は、ペット保険を取り扱う会社に直接問い合わせを行うことでしょう。希望するものに加入できないことがわかっても、加入できるかもしれない別のものを紹介してもらえる場合もあります。

まとめ

海辺にお座りする犬

膝蓋骨脱臼は小型犬に多く見られるものですが、それより身体が大きな場合でも注意しなければなりません。治療内容はグレードが低い場合は内服薬の服用と経過観察がメインですが、悪化してしまう場合も考えた方が良いでしょう。

愛犬の足の状態を小まめにチェックし、金銭的に余裕があればかかりつけのペットクリニックで定期検査を受けると良いです。少しでも疑いがあれば飼い主が素早く行動し、早期検査早期治療を徹底することが犬のためになるのです。

手術や入院が必要になれば高額な治療費がかかり、日常的な診療でも検査を継続しなければならないでしょう。病気や怪我になる前にペット保険に加入すべきですが、その後でも根気強くぴったりなものを探すことをおすすめします。

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