愛犬の涙やけが治らない方必見!8つの原因について解説!
愛犬の目の周りが涙やけになると、黒っぽくなったり茶色っぽくなったりします。せっかくの可愛い顔が変色してしまうのを見るのは、辛いものです。
涙やけとは一体どういう状態なのか、どうして起きてしまうのか、不思議に思われるかもしれません。ひどいと目の周りだけではなく、顔の下の方や手足なんかも変色してしまうことがあります。
具体的にどんな原因で、涙やけになるのでしょうか。愛犬のかわいらしい顔を守るために、知っておきたい情報について解説していきます。
涙やけとは?
涙やけは過剰に分泌された涙が、目の周りに溜まってしまう状態のことです。ある犬種によってはよく見られる病気なのですが、目の周りと言った目立つ場所に発症するため気になります。
状態によっては汚く見えてしまうので、飼い主にとってはなんとかしたい病気です。同じ犬種でも他の犬の顔が綺麗だと、なんだか自分がお手入れを怠っているように感じるかもしれません。
実は涙やけは、手入れがきちんとされているか、されていないかに、左右される病気では無いのです。同じ犬種でも個体差があり、涙やけが出やすい犬と、そうでは無い犬がいます。
どういったことが原因で起こるのか見ていきましょう。
涙やけが起こる原因
涙やけになった愛犬が痒そうにしているのを見ると、なんとかしてあげたいと思うものです。しかも大好きな愛犬の綺麗な顔が、台無しになったと感じることもあります。
せっかくのキレイな顔立ちが、涙やけが原因の変色で、汚れているような色になってしまうのです。
もし涙やけの原因が分かっているなら、対処法も適切に考えられるでしょう。犬の涙やけの原因について取り上げてみます。
目にゴミや毛が入った
一つ目の涙やけの原因は、目にゴミとか自分の毛が入ることです。人間も目にゴミやまつげが入ると、涙がたくさん出ます。
体の自然の反応で、たくさん涙を分泌して、目の中のゴミやまつげといった異物を洗い流そうとするのです。
涙が分泌されることで、目の中はいつも清潔に保たれます。犬の目も同じで異物が入ると、涙の分泌量を増やして、目に入った異物などを外に出そうとします。
涙腺・鼻涙管などの器官トラブル
涙腺・鼻涙管などのトラブルで、涙やけになることもあります。その場合には、どうやって解決できるのでしょうか。
- 薬を使った治療
- 手術
子犬の時から涙が多いときや、毛の生え替わりの時期など関係なく、一年中涙の分泌量が多いときは涙腺・鼻涙管などの器官トラブルが考えられます。
もしかしたら、生まれつき涙腺・鼻涙管などの部分が弱いのかもしれません。先天的な欠陥という場合もありますから、病院で診察して下さい。病院なら、どんな対処法がベストか教えてくれます。
深刻な状態で、愛犬の日常生活にも支障を来すようなときには、手術という方法をとることもあります。涙やけになっているのが、いつなのかをよく観察して下さい。
体質的なトラブル
体質が原因で涙やけになることもありますが、どんな体質が影響するのでしょうか。
- 食物アレルギー
- 花粉アレルギー
アレルギー体質の犬は、涙やけになることがあります。何かの食べ物を食べたときに、涙の量が増えたり体を痒そうにしているなら、食物アレルギーがある可能性がありますよ。
どんな食べ物に反応しているのかを見て、病院でアレルギー検査をしてもらうと良いでしょう。決まった季節に涙の分泌量が増えるのであれば、花粉アレルギーであることが考えられます。
人間と同じで春や秋は、花の花粉や雑草の花粉などが飛び回ります。アレルギー体質の犬は敏感に反応して、涙が多く出ることがあるのです。
代謝トラブル
犬の体は代謝が悪いと、涙が多く出ることがあります。代謝が良いか悪いかを見る方法はあるのでしょうか。
- おしっこチェック
- うんちのペースを確認
おしっこをチェックして、濃くて真っ黄色のおしっこが出ているなら、代謝が悪い証拠です。もしおしっこの頻度も少ないのであれば、要注意です。
おしっこを通して老廃物が体外に出ないと、涙を通して体は老廃物を出そうとします。結果として通常よりも、涙の量が増えてしまうのです。
同じようにうんちのペースが悪いと、代謝が落ちているサインです。消化が上手く出来ていないことが、原因と考えられます。
環境が原因の場合
ペットが生活している環境が原因で、涙が多くなることはあるのでしょうか。実は家の中で飼っている犬に、涙やけが多くなる傾向があります。
どんな環境だと、涙の量が多くなるのでしょうか。
- 部屋のほこりが多い
- 除菌剤をしょっちゅう使う
- 消臭剤をいろんな場所で使っている
ペットを飼っている部屋や活動エリアの掃除が行き届いていないと、溜まっているほこりに反応して犬の涙が増えてしまいます。
人間と同じで、ほこりが多いとくしゃみが出たり、涙がたくさん出たりしますから注意して下さい。
除菌剤や消臭剤などの、化学的な物質に反応しやすい犬がいます。犬の嗅覚はかなり鋭いですから、アレルギー反応を出してしまう犬もいますよ。
模様替えをした後などはほこりが舞っていますし、消臭剤を使ったりしますから気を付けましょう。
老化現象
老化してくると、涙やけになりやすくなります。涙やけと老化には、どんな関係があるのでしょうか。
- 鼻涙管が細くなる
- 老廃物が溜まってくる
年を取ってくると色々な器官が弱ってきますし、本来の働きをしなくなってきます。鼻涙管が細くなってくることも、老化の1つの症状です。この鼻涙管とは、涙を体内へ送るためのパイプのような物です。
鼻涙管が詰まってしまうと、本来体内へ流れる激波だが詰まって行き場を失い、目から涙としてたくさん出てきてしまうのです。老化によって鼻涙管が詰まってくると、涙やけになりやすくなります。
老犬になると老廃物が蓄積されやすくなり、鼻涙管が詰まってしまうこともあります。病院に行って診察してもらうと、老廃物を流れやすくする薬が処方されます。
ドッグフードが原因
ドッグフードの中には、色々な成分が入っていますから、犬によってはアレルギー反応を出して、涙が多く分泌されることがあります。どうしてもドッグフードの中には、添加物や保存料が使われてしまいます。
添加物などが無いドッグフードもありますが、コストパフォーマンスが良い餌は添加物や保存料が含まれています。もし添加物に反応してしまう犬なら、鼻涙管や涙腺を詰まらせてしまうことがあります。
ドッグフードが原因の時には、少し高めの添加物フリーの餌を買って下さい。保存料などが入っていない餌を食べさせるのは、コストが負担になると感じるなら、手作りの餌を作ることも出来ます。
病気が原因の場合も
涙やけに病気が、関係していることがあります。結膜炎になっている犬は涙腺が圧迫されてしまい、涙が異常分泌することがあるのです。涙やけがひどいと思ったときには、結膜炎を疑ってみるのも良いでしょう。
プードルやコッカースパニエルなどは、目の炎症などを起こしやすい種類となっています。涙やけに鼻涙管の炎症が関係しているか、病院ではどのように確認するのでしょうか。
鼻涙管の通りが正常かどうかは、フルオレセインという薬を使います。フルオレセインを点眼して、数分後に鼻の周りにまでその成分が見られれば、異常は無いと診断されます。
眼瞼内反症・外反症
眼瞼内反症や外反症が原因のこともあります。この病気はまぶたが、内側か外側にめくれる症状です。眼瞼内反症は、まぶたが中に向かってめくれている状態で、外反症は外側にめくれていることです。
通常ではあり得ない方向へまぶたが向いている病気なので、角膜とか結膜をむやみに刺激してしまい、傷つけたり炎症させたりしてしまいます。眼瞼内反症や外反症になってしまうのは、先天的な理由です。
まぶたが変形していたり、まぶたの周りの筋肉とか、神経の形が変わっていたりすると発症します。子犬の時から変わらず涙や目やにが多いときには、眼瞼内反症や外反症を疑ってみて下さい。
眼瞼内反症や外反症がひどくなったときの症状
眼瞼内反症や外反症がひどくなると、角膜が茶色くなったり、黒くなったりして色素沈着します。角膜炎も、一緒に発症することもありますよ。
下まぶたが腫れて、ピンク色の柔らかい皮膚が外側に出てきてしまうこともあります。結膜炎にもなりやすいので、注意が必要です。
これらの病気や症状の治療方法は、外科手術がほとんどです。程度によっては、点眼治療で改善する場合もあります。治療は早ければ早いほど効果が出やすいですから、気がついたらすぐに病院に行って下さい。
まとめ
愛犬の顔に症状が出る涙やけは、飼い主にとっては悩みの種です。涙やけは涙腺や鼻涙管に異常があると、発症することがあります。犬種によって、発症しやすいことがありますので覚えておいて下さい。
アレルギー体質の犬は、花粉や室内のダストに反応して発症することがあります。ドッグフードの添加物や、保存料に体が反応している可能性も考えられます。
おしっこなどの代謝に問題を抱えていたり、年齢が関係していたりすることもあります。老犬などは、老廃物が涙腺に溜まりやすくなっているので注意が必要です。
眼瞼内反症や外反症などの病気が関係しているケースや、角膜炎や結膜炎が原因の場合もあります。涙やけはいくつもの原因が考えられるので、これらの情報を参考にして、的確な原因を見つけ出しましょう。
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