内臓の病気で愛犬の口臭がひどくなる！？今すぐ原因をチェック！

犬の口臭の原因とは？

犬の口が臭くなる原因には、どんな種類があるのでしょうか。あまり口臭については気にしないかもしれませんが、内臓や消化器官の病気などが関係していることがあります。早めに気がついてあげて対策をすれば、病気が深刻化しないことがありますよ。

口臭を放っておくと状態が悪くなって、取り返しが付かなくなることさえあるかもしれません。愛犬の口臭の原因を見極めることで、犬の健康を守ってあげられます。具体的にどのような原因が、考えられるのでしょうか。

酸化したドッグフード

原因の一つが酸化したドッグフードです。ドッグフードは一度開封すると、その瞬間から酸化していきます。徐々に時間を掛けて、劣化していってしまうのです。どんなに気を付けても空気にフードが触れてしまいますから、酸化は免れません。

保存に強いタイプのドッグフードでも、餌の中に含まれている脂質が酸化してしまいます。酸化したドッグフードを食べることで、犬の口臭がきつくなってしまうのです。

強調して言うと、腐った餌を食べているという事になるので、どうしても食べた直後は口が臭くなります。

歯石

口の中に歯石が溜まっているので、口が臭くなっているのかもしれません。歯石とは、毎日食べているドッグフードの残りが口の中に残って出来たものです。食べかすが口の中に残り、それを餌にして菌が増えていきます。

菌が作り出していく代謝産物が、歯石なのです。歯にこびりついているネバネバしたものや、固くこびりついているものが歯石です。残念ながらこの歯石というのは、犬の唾液で分解されることがありません。

人間のように歯磨きなどをしていかないと、除去することが出来ないのです。歯石は放っておくなら、どんどん溜まっていき、取り除くことが難しくなっていきます。固くなっている歯石は、専用の器具を使って剥がしていく必要があります。

内臓の病気によるアンモニアの臭い

口臭の原因として、内臓の病気も考えられます。どのような内臓が、関係しているのでしょうか。

• 腎臓
• 肝臓

腎臓に問題があると、口臭がきつくなります。そもそも腎臓は、体の中に溜まった老廃物を尿として排出する役割があります。腎臓が上手く働かないと尿が上手く出ず、体の中に老廃物が溜まり続けます。

結果として、溜まった老廃物の臭いが口臭として外に出てくるのです。この場合の口臭は、アンモニアの臭いがします。放っておくと、尿毒症になる危険があるので注意して下さい。肝臓がきちんと働いていないと、口が臭くなります。

この肝臓も、体の中に溜まったアンモニアを尿へ変える働きをします。尿へ変換されないアンモニアの臭いが、口の中へ上がってきてしまいます。

口の中が乾燥

口の中が乾燥しているケースも、口臭がきつくなります。この場合の臭いは、どのようなタイプでしょうか。

• 魚臭い
• 生臭い

これらの二つに該当するなら、乾燥が原因かもしれません。口の中が乾燥してくると、唾液が十分に分泌されなくなります。唾液がサラサラしている状態が健康な口内環境ですが、乾燥が進むと、唾液に粘り気が出てきます。

粘り気のある唾液は、臭いを放つので口臭が強くなってしまうのです。水をあまり飲まない犬や、鼻炎の犬は口腔内が乾燥しやすくなります。夏などは気温が高いので、体温を下げるために犬は口で激しく呼吸します。

口の病気

口の中の病気は、口臭を悪化させます。どのような病気が一般的ですか。

• 歯周病
• 口腔内腫瘍

柔らかい食事ばかりしている犬や、年を取ってきた犬は歯周病にかかりやすいです。歯周病は、歯そのものだけではなく、歯の周りにある人体とか骨に悪影響を与えます。歯の周りの部分に炎症を起こし、菌を発生させるのです。

大量に発生した菌が、臭いの元となります。炎症を起こした周りには、膿が溜まったり歯石が溜まったりして、それらが嫌な臭いを発生させます。

口腔内腫瘍も臭いを出します。犬の口の中に悪性の腫瘍が出来ていたり、悪性黒色腫が出来ていたりすると口臭がします。

腸内環境の悪化

口臭の別の原因として、腸内環境の悪化があります。胃が正常に機能していないときや、腸が十分に食べたものを消化させていないと、嫌な臭いがしてきます。年を取ってきた犬の場合は、腸内環境が悪化しやすくなります。

腸の中に便として排出されない老廃物が溜まり、臭いがする事もあります。悪玉菌が大量に発生して、口臭が悪化することにもなります。年を取った犬ではなくても、夏場に体に疲れが溜まった犬なども胃腸が上手く機能しないことがありますよ。

腸内環境が悪化すると、犬は体力を失い食欲が落ちてきます。免疫力も落ちてくるので、他の病気になりやすくなりますから注意して下さい。出来るだけ早めに胃や腸の状態を改善してあげるようにしないと、他の病気を併発してしまいます。

口臭対策はどうすればいい？

愛犬の口臭対策を、どうしたら良いでしょうか。すぐにでも始められる対策方法を、紹介します。

• 歯磨き
• 歯磨きシート

食事をした後は、どうしても歯垢や歯石が溜まりやすくなってきます。固い肉や骨を毎日食べて歯は綺麗になっていきますが、現代の犬は毎日固い肉を食べることはまずありません。そこで大切になってくるのが、歯磨き習慣です。

歯ブラシを使って歯を磨く習慣を、作るようにして下さい。最初は犬が嫌がりますから、口の中にただ指を入れるだけの練習をしましょう。歯ブラシを怖がらないように、なめさせたり臭いを嗅がせたりして下さい。

最初は前歯だけを磨き、慣れてきたら奥歯も磨くようにして下さいね。一回で全部の歯を磨くのではなく、1日ごとに磨くエリアを限って、一週間で全体を磨くようにすると良いでしょう。

ドッグフードでケアする方法も

毎日食べるドッグフードによって、口臭を改善していくことも出来ます。どのようなドッグフードが、口臭改善に効果があると言われていますか。

• ドライタイプ
• 新鮮なフード

ドッグフードには、ウェットタイプとドライタイプがありますが、ドライのほうが歯垢が付きにくいと考えられています。酸化していない新鮮なフードを食べさせることも、大切なポイントです。

大きな袋でドッグフードを買うとお得ですが、酸化しやすいので小分けになっているタイプを選ぶと良いかもしれません。安すぎるドッグフードは、酸化しやすい脂質がたくさん含まれているので注意して下さい。

ドッグフードと一緒に、ヨーグルトを食べさせると良いと感じている飼い主さん達もいます。ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、口臭を改善してくれるようです。

サプリでケアする方法も

口臭の原因となりやすい腸内環境を改善するために、サプリを飲ませてケアすることも出来ます。どんな成分が含まれているサプリが人気ですか。

• プロバイオティクス配合
• 酵素エンザミン
• 乳酸菌配合

プロバイオティクスは、腸の中にある細菌のバランスを整えてくれます。悪玉菌が増えてしまわないように、プロバイオティクスが頑張ってくれるのです。

酵素エンザミンは、腸の中で不足している酵素を補うようサポートしてくれます。この酵素エンザミンは熱に強いため、胃の中で消化されずに腸までしっかり届いてくれます。

乳酸菌は、便がしっかり出るように働いてくれます。状態の良い便が出るようにサポートしてくれる成分ですので、たくさん摂取させたいですね。

予防法(歯石除去)

まだ口臭をそこまで強く感じないけど、予防していきたいときには何をしたら良いですか。口臭の予防法としておすすめするのが、歯石除去です。歯石が溜まると、歯垢がさらに溜まりやすくなり、歯垢が歯石へ変化していくという悪循環が生まれます。

そうすると口臭が発生していくのです。ひどくなる前に歯石を取ってあげれば、嫌な臭いを予防出来ます。歯石を除去するには、自宅でスケーラーを使ってする方法がありますが、自分でするのが恐い場合は病院で行なうことも出来ます。

病院ではどのような治療をしてくれるでしょうか。

• スケーリング
• 全身麻酔

麻酔を使わない部分的なスケーリングや、全身麻酔をして徹底的に歯石や歯周病の治療を行なう治療をしてくれます。

まとめ

犬の口臭には、いくつかの原因があります。古くなって酸化したドッグフードや、歯石が原因のことがありますよ。これらの原因なら餌の種類を変えたり、歯石除去を動物病院でしてもらえば良いでしょう。

しかし、内臓の病気や口の病気、さらに腸内環境が悪化しているときには早めに対処してあげる必要があります。特に腎臓や肝臓が悪くなっているときには、すぐに獣医に診てもらって対処して下さい。早めに処置すれば、病気の進行を防げるでしょう。

ドッグフードで口臭をケアする方法や、サプリでケアする方法があります。サプリは、口臭や腸の環境を良くしてくれるので、気軽に始められますね。定期的に動物病院で歯石を取ってもらうのも、良い予防法です。すぐに出来ることから初めて行きましょう。