衝撃的!犬の悪性リンパ腫に予防法はない!?原因について徹底解説!
悪性リンパ腫という病気は聞いたことがあるでしょう。身近にも悪性リンパ腫になった方もいるのではないでしょうか。実はこれは人間だけの病気ではなく犬も発症します。それどころか発症率は人間の2倍ともいわれています。
犬の悪性リンパ腫は放置していれば全身に腫瘍が転移してしまい、治療しなければ生存期間は10日から99日とされている怖い病気です。まずは早期発見のために飼い主が悪性リンパ腫の原因や予防法について知っておくことが大切でしょう。
犬の悪性リンパ腫とは?
人間もそうですが、身体にはリンパが流れていてリンパ球はウイルスなどから体を守る役割を担っています。悪性リンパ腫とは、このリンパ組織がガン化した状態のことでリンパ肉腫とも呼ばれています。
犬の悪性リンパ腫は発生する場所によって分類されており、その部位によって発症頻度が違います。以下が解剖学的分類による発生場所と発症頻度になります。
多中心型 | 体表面のリンパ節が腫れる | 頻度は80% |
---|---|---|
消化器型 | 腸内のリンパ節に病変ができる | 頻度は5%から7% |
前縦隔型 | 肺と胸椎、胸骨に囲まれた縦隔に発生 | 頻度は5% |
皮膚型 | 皮膚病ができる | 頻度は稀 |
その他 | 目や中枢神経に発症 | 頻度は稀 |
最も多い多中心型の悪性リンパ腫は、発見が早い上に治療への反応も比較的良好です。ですが、それ以外だと悪性リンパ腫とは気が付きにくく、発見・治療が遅くなってしまう恐れがあります。
それでも症状はでますから、飼い主としては放置せずに病院に行ってみましょう。
犬の悪性リンパ腫の症状
悪性リンパ腫は早期治療が必須です。そのために飼い主が愛犬の異常にいち早く気づいてあげることが大切です。
触ってみると腫れやしこりがあるのが確認できます。まずは、身体の外から確認できるリンパ節を知っておくといいでしょう。以下の5つの部位が分かりやすいリンパ節です。
下顎リンパ節 | 下あごの左右カーブするところ |
---|---|
浅頚リンパ節 | 首の下、人間でいう鎖骨のあたり |
腋窩リンパ節 | 前足の付け根、脇の下あたり |
鼡径リンパ節 | 後足の付け根、内股あたり |
膝窩リンパ節 | 膝の裏側 |
その他、前縦隔型は咳や呼吸困難の症状があり、カルシウム血症を併発すると下痢や便秘、嘔吐、多飲多尿などの症状が現れることもあります。
また、消化器型だと下痢や嘔吐、食欲不振などの症状がみられるのが特徴です。ただ皮膚型だと皮膚病と似たような症状が現れるのでわかりにくい場合もあります。
犬の悪性リンパ腫の原因とは?
悪性リンパ腫の原因は明確に解明されているわけではありません。人間のガンの原因と同じように、免疫力の低下や加齢、ストレス、遺伝などが関連しているとも言われますが、それでもこれという原因はわかっていません。
肥満や食生活も関係しますし、犬の場合は少なからず犬種も関係しています。そして噂されている意外な原因もあります。これらの複数の原因が重なり悪性リンパ腫になると考えられているので、できる限り原因を排除することが大切です。
犬種
犬の悪性リンパ腫は犬種によっても発生リスクが違ってくるという研究結果もあります。まずは悪性リンパ腫にかかりやすい犬種を見ていきましょう。
- ゴールデンレトリーバー
- シーズー
- ボクサー
- シェルティ
- ビーグル
- セントバーナード
- プードル
- ジャーマンシェパードなど
その一方で、悪性リンパ腫になりにくいとされる犬種もあります。その犬種は以下の通りです。
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- アメリカンコッカースパニエル
- イングリッシュコッカースパニエル
あくまでかかりやすい、かかりにくいというだけであり発症しないということではありません。悪性リンパ腫はすべての犬種で発症する可能性があるので、注意が必要です。
悪性リンパ腫を引き起こす原因と噂されているもの
犬の悪性リンパ腫を引き起こす明確な原因は分かっていませんが、その中には原因と噂されている意外なものもあります。極端に意識して避ける必要はありませんが、念のため頭の片隅にでも入れておくといいかもしれません。
磁気・磁場
1995年のある調査では、電線から発せられる磁気が原因で悪性リンパ腫のリスクが上がったという報告があります。確かに磁気が身体に良くないという話も耳にしますから、あながち噂だけとも言い切れないかもしれません。
因果関係はないという報告もあるので、意識しすぎる必要はないでしょうが、身体にとって良くないのは間違いないでしょう。最近では電線だけでなく、携帯電話や無線ネット環境などもあるので浴びている磁気は格段に多くなっています。
そのため、1995年の調査よりは確実に身体に良くない環境になっていることでしょう。とはいえ、磁気・磁場を避けるのは難しいでしょう。可能なら散歩の際などは磁気・磁場が強そうな場所は避けるのもいいかもしれません。
人工芝
今は野球場やサッカー場など様々な屋外施設で人工芝が用いられています。犬で言えばドッグランなども人工芝が増えてきているでしょう。実はこの人工芝に含まれている土が悪性リンパ腫の原因の一つともいわれています。
人工芝にはクッションの役割を担う土が散布されています。このクッション材に使われているのがカーボンブラックやベンゼン、鉛です。これらの物質は発がん性が疑われるとされているので悪性リンパ腫のリスクは高まります。
人間にも有害なのはもちろんですが、犬は人間よりも低い位置で生活しているのでクッション材を吸い込む危険性は高いです。これは噂ではなく原因の1つに違いないでしょう。ですので、できるだけ人工芝では遊ばれないように心がけましょう。
タバコ・喫煙
タバコ・喫煙は肺ガンのリスクが高まるとされ、人間もタバコをやめる人も増えています。これは何も人間に限ったことではなく、犬も同じようにガンのリスクは高まります。もちろん犬がタバコを吸う訳はないので、副流煙による被害が大きいです。
人間でさえ副流煙は問題視されていますが、犬は身体が小さいのでよりそのリスクは大きいと言えるでしょう。ある実験では飼い主が喫煙者だと非喫煙者よりも悪性リンパ腫の発症割合は高くなったとされています。
特に屋内犬はタバコの煙を吸ってしまうケースが非常に多いので注意が必要です。また最近ではタバコを玄関や庭で吸う方も増えています。そこに犬小屋があれば当然煙を吸い込んでしまうことでしょう。そのため、屋外犬でも注意は必要です。
犬の悪性リンパ腫に予防法はない
悪性リンパ腫は原因が明らかになっていないため、予防法はありません。可能性としては人工芝やタバコなどをやめる方法はありますが、それでも発症するケースはあります。ですので、まずは早期発見が大事になってきます。
早期発見が大切
犬の悪性リンパ腫は放置していると10日から99日で亡くなってしまう非常に怖い病気です。またこれといった予防法もなく、発見が遅れると治療もできない状況になってしまうこともあります。逆を言えば早期発見できれば治療は可能です。
悪性リンパ腫の症状の多くは体表面のリンパ節が腫れる多中心型で、これは触ってみればしこりや腫れが確認できます。そのため、犬の身体をシャンプーする時などにチェックしてみればわかる可能性はあります。
もちろん、消化器官や縦隔にできる悪性リンパ腫もありますし、皮膚だと皮膚炎と間違うこともあります。
犬の悪性リンパ腫の治療法
犬の悪性リンパ腫の治療には抗がん剤を用いた化学療法を行うのが一般的です。そして悪性リンパ腫には効きやすいのも抗がん剤で、状態に合わせて複数の薬剤を投与していきます。
以下が主に使われる抗がん剤と特徴です。
ビンクリスチン | リンパ腫治療で最も代表的な抗がん剤で副作用も少ない |
---|---|
プレドニゾロン | 治療の初期に用いられることが多い |
L-アスパラギナーゼ | 治療の初期や再発時に用いられます。副作用はなし |
サイクロフォスファミド | リンパ腫治療でよく使われ、膀胱炎などの副作用があります |
ドキソルビシン | 強力な抗がん剤で、嘔吐や下痢などの副作用があります |
この他にもいろいろな抗がん剤があり、一般的に2種類以上の薬剤を組み合わせて投与していきます。
犬の悪性リンパ腫には抗がん剤治療が有効で、抗がん剤治療を行うと見違えるほど元気になる犬もいます。これを寛解といいます。
まとめ
犬の悪性リンパ腫は致死率が高い病気で、放置していると数ヶ月でなくなってしまう怖い病気です。これといった原因も解明されていませんし、予防法もありません。発見が遅れると手遅れになってしまうこともあります。
ただ、逆に多くの悪性リンパ腫はリンパ節が腫れたり、しこりが確認できたりするので発見しやすい病気でもあります。早期発見すれば抗がん剤治療で症状を抑え、元気に生活できる可能性もあるのです。
いろいろな原因は言われていますが、できる限りそれらの原因を排除し、それとともにしっかりとボディーケアの時にチェックしてみましょう。いずれにせよ悪性リンパ腫は怖い病気には違いありませんが、早期発見・早期治療は絶対条件です。
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