【これを見れば完璧】意外と知らない犬の糖尿病の治療法&治療費!
糖尿病は、犬の死亡原因ランキング第7位に入っている病気です。犬にも糖尿病なんてあるの?と思っている人も多いかもしれませんが、実際に存在する病気になります。
最近は犬に対して贅沢な食事を与えている人が多いため、発症数が年々増加している現代病です。発症の割合は200~300頭に1頭で、すごく多いわけではありませんが、決して油断はできません。
愛犬の健康を維持するのも飼い主の役目です。今回は犬の糖尿病について、具体的な症状や治療法をお伝えします。
犬の糖尿病とは?
糖尿病とは、体内で吸収できなかった糖がおしっこと一緒に排出されてしまう病気です。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、充分に分泌されなかったり効果が発揮されないことが原因になります。
インスリンは本来、細胞が血液中のブドウ糖を取り込み、エネルギー源として利用するのを助ける作用があります。インスリンが上手く作用しないと、ブドウ糖を細胞に取り込めず血糖値が高くなるのです。この状態が継続して起こるのが糖尿病です。
一時的に血糖値が高くなってもすぐに問題となることはありませんが、日常的に続くようになると発症の疑いが出てきます。犬の場合は初期症状が分かりにくいので、見落としてしまうケースも多いです。
また体内のエネルギー源となるブドウ糖が効率良く吸収できなくなると、免疫力の低下や全身の筋肉が衰えるなどの症状が起こり始めます。
犬の糖尿病の症状
糖尿病は、糖がおしっこと一緒に排出される病気ですが、この状態が続くとどのような症状を引き起こすのでしょうか。
どんな病気にも必ず初期症状というものがあります。万が一初期症状に気付かず慢性化した場合、重度な障害を起こしたり命に関わる場合もあるため注意しましょう。
糖尿病による主な症状
飼い主でも気付きにくいと言われている、糖尿病の初期症状は以下のようなものになります。
- 水を頻繁に飲むようになる
- 尿の量が増える
- 食欲増進
- 体重の減少
- 嘔吐や下痢を繰り返す
尿に糖が漏れ出るようになると、糖分に水分が引っ張られ尿の量が多くなります。尿の量が増えることで、身体は脱水症状を引き起こすため、のどが渇き必然的に摂取する水分量も増えるのです。
初期症状の段階で飼い主が犬の異常に気付けるのが最適ですが、良く飲み食いするため病気と認知できないことが多いでしょう。このような症状が続くと、今度はいよいよ目に見える異常が現れます。
- 目の濁り
- あからさまに痩せて見える
- 食欲減退
- 気分が沈み元気が無いように見える
上記のような現象を後期症状といい、そのまま放置しておくと最悪の場合死に至ることもあるでしょう。
この段階まで来ると、愛犬自身も心身共にかなり辛い状態になっています。少しの不調も見逃さず、なるべく早い受診をするよう心掛けるのが賢明です。
糖尿病による合併症
糖尿病はあらゆる合併症を引き起こします。
- 白内障
- 水晶体誘導性ブドウ膜炎
- 網膜症
- 糖尿病性ケトアシドーシス
- 皮膚感染症
- 慢性すい炎
- 細菌感染
この中でも特に多いのが白内障です。実際には糖病を発症してから、早くて1~2か月程度で白内障を併発することがあります。早い段階で予防や治療を行えば進行を止められるため、早めの対処を行うと良いです。
糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病の合併症の中で最も重篤な病態と言えます。療養中に併発する場合もありますが、初期症状に気付かないまま糖尿病性ケトアシドーシスになって初めて来院するケースも多いようです。
高血糖の状態が継続して起こると、血中の有害物質であるケトン体が増加します。これが糖尿病性ケトアシドーシスの原因です。
犬が糖尿病になる原因とは?
糖尿病の原因の1つに、生活環境があります。
- ごはんやおやつの与えすぎ
- 早食いのクセがある
- 運動不足
- ストレス
必要以上に食事を与えたり、毎日決まった運動をしていないなどの不適切な生活習慣病は、糖尿病にかかるリスクを高めます。
また早食いのクセは、与えているフードの粒が小さいため発生している可能性があるため、一度見直したほうが良いでしょう。
食事の与えすぎや運動不足は、肥満を引き起こす原因になり他の病気を併発する恐れがあるので気を付けましょう。
日常生活以外にも糖尿病には遺伝や先天性の原因があります。有名なのは糖尿病の好発犬種ではないでしょうか。
- ミニチュア・シュナウザー
- ダックスフント
- ヨークシャーテリア
- トイ・プードル
- ビション・フリーゼ
上記の犬種は、糖尿病にかかりやすい犬種といわれています。もちろん必ず発症するという訳ではありませんが、油断すると発症リスクがグンと上がってしまいます。
そのため他の犬よりも食事や運動などに気を付けてあげなければなりません。
犬の糖尿病の予防法
先にも紹介したように、糖尿病にかかる大半の原因は日常生活に関係しています。それが分かれば自ずと予防法も見つかるでしょう。
- 食事を与えすぎない
- おやつは時々にする
- 食べるスピードをコントロールする
- 運動を習慣づける
- ストレスの軽減を図る
糖尿病を防ぐためには、肥満にならないことが大切です。食事の量はきちんと計測し、余分なカロリーを摂取しないよう努めましょう。運動もまた基礎代謝をアップさせ、肥満を防いでくれます。
犬はストレスを口に出すことができません。そのため飼い主がいかにストレスをかけさせない生活を提供できるかがカギになってきます。愛犬が寂しくないよう、毎日適度なスキンシップをとってあげると良いでしょう。
これらは日々の暮らし方を改善すれば良いだけで、すぐにでも実践できる内容です。そこにプラスして以下の内容も取り入れてみてください。
- 持病がある場合は適切な処置を受ける
- 雌の場合は避妊手術を行う
- 定期的な健康診断を受ける
持病があると免疫力が弱まり他の病気にかかりやすくなりますので、早めの対処が必要です。また糖尿病は性ホルモンが関係しているため、避妊手術を行うことで発症のリスクを抑えられるでしょう。
どんな病も突然重度の症状を引き起こすわけではありません。初期症状は軽いことが多いのです。ちょっとしたサインも見逃さないために、定期的な健康診断で早期発見ができるようにしておきましょう。
糖尿病の治療法
糖尿病の治療というと、人間の場合インスリン療法が思い浮かぶでしょう。毎日忘れずに自身の手で投薬しなければならないので、痛みがあるのではないかなどの不安を抱く人も多いようです。
では犬の場合はどのような治療方法があるのでしょうか。糖尿病の原因やメカニズムは、人間も犬もあまり大差がありません。治療方法も似ているのであれば、予防法と同様に知っておいて損はないでしょう。
愛犬が糖尿病を患った際に動揺してしまわないよう、事前に知識を身に着けておくことは非常に大切です。
インスリンの投与
犬の糖尿病の場合も、インスリン投与が基本になります。投与するインスリンの量や回数には個体差があるため、血液と尿に含まれる糖分を検査して決めなければなりません。投与の方法は人間と同じように注射です。
飼い主は愛犬に対して毎日インスリンを投与します。これを生涯続けなければなりません。注射を打ち続けるのは心が痛みますが、これも愛犬が長生きするために必要な行為です。
ただ用法容量を守らないと、インスリンがうまく効かないので下記の内容に注意しましょう。
- 同じ場所には注射を打たない
- インスリン専用の容器を使う
- 正確な量を投与する
インスリンの投与量が多すぎた場合、低血糖状態に陥ることがあります。その時は砂糖水やガムシロップなどの糖分を摂取させてから病院へ連れて行きましょう。
食事療法
血糖値は毎日の食事によって変動するので、食事療法も大事な治療法です。1回の食事で与える量が多すぎると、血糖値も上昇してしまいます。そのため必要量をしっかりと計測して与えるようにしましょう。
毎日の摂取カロリーや回数、タイミングなどは、獣医師と相談して決めます。特に重要なのは毎日決まったカロリーを摂取させることです。糖分を多く含む炭水化物は控えめにし、質の良いタンパク質がふんだんに含まれているフードを選びましょう。
また様々なメーカーが糖尿病用のドッグフードを展開しています。中でもグレインフリーのフードは、血糖値を上昇させやすい穀物を使用していません。
原材料のほとんどを肉類としたものは、値段は張りますが消化吸収率が高いうえに高たんぱく質なので、食事療法に最適です。
運動療法
インスリン療法や食事療法と一緒に取り入れられるのが運動療法です。毎日決まった時間に決まった内容の運動をすることにより、体内の余分な脂肪を減らせます。肥満を改善するためにも重要なので、欠かさないようにしましょう。
天候によっては、外で走り回れない場合もあります。室内飼いの犬は充分な運動量を満たしていないことが多いです。そのため自宅の一室に運動ができるようなスペースを設け、満足して遊べるよう工夫してみてください。
日々の運動は、免疫力を上昇させ血糖値を下げる効果があります。他の病気の併発も防げるため、欠かさず行いたいものです。
インスリン療法をしていたり合併症を患っている場合は、高血糖や低血糖状態に陥る可能性があるため、注意しましょう。
【目安】治療費はいくらかかる?
愛犬が糖尿病と診断されて場合、インスリンの投与量や回数などを調べるために数日間入院をします。一般的に入院日数は2~3日程度となり、費用は1日3,000円程度です。糖尿病の治療は一生を通して行う必要があります。
退院後の通院回数は以下の通りです。
- 最初のうちは週に1回
- 慣れてきたら2週間に1回
- 血糖値が安定してきたら月に1回
このように通院頻度は減らしていけます。治療にかかる費用の内容も知っておきましょう。
診察費 | 1,000円/回 |
---|---|
検査費 | 12,000円/回 |
インスリン購入費 | 7,000~10,000円/バイアル |
注射器や針購入費 | 80~100円/本 |
点滴 | 8,000円/回 |
受診の際には血糖値を測るために、血液検査や尿検査があります。診察費や検査費はほぼ毎回かかるものなので、十分なお金を持っていくようにしましょう。
インスリンについては、カートリッジタイプのものやペンタイプのものなど、種類によって料金が異なります。糖尿病は長期にわたる治療になるので、費用に不安のある人は遠慮せずに相談してください。
まとめ
愛犬に糖尿病と疑われる症状が発生した際には、すぐに獣医師に相談するようにしてください。糖尿病は、生活方法によって時に短期間で症状が悪化し、治療が難しくなる可能性のある危険な病気です。
治療方法はインスリン療法を主軸に、生活スタイルの改善を行っていきます。
- 食事療法
- 運動療法
- ストレスの軽減
- 肥満の改善
これらは糖尿病の治療以前にあらゆる病の予防法でもあるため、積極的に取り入れていきましょう。個体にあった体重をキープできれば、糖尿病の症状も軽減されます。
病気による痛みから少しでも救ってあげられるよう、規則的な食事や運動を心掛けてみてください。また糖尿病には定期的な治療が必要です。検査も度々行われるので、毎月決まった費用が発生します。
ただ費用がかかるからといって通院回数を減らしてしまうと、合併症や命に関わる状態を引き起こしてしまうかもしれません。費用に不安があったり負担を感じる場合は、気軽に相談してみましょう。
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