犬の風邪対策をしていない飼い主が多い!?7つの対策方法を解説!
犬も人間と同じでどれだけ気をつけていても、風邪を引いてしまうことは珍しくなく仕方がないことです。突然の風邪の際にきちんと対処することができれば重症化を防げますし、犬も辛い思いをする時間を減らすことができます。
犬の風邪の原因を知り対策を心得ておくことで、いざ風邪を引いてしまった際にもスムーズに対処することが可能です。犬の場合の風邪対策にはどのようなものがあるのかを知り、もしもの時に対策しやすい環境を普段から整えておきましょう。
風邪の原因
人間と同じく犬も環境要因や体力の低下などにより風邪を引いてしまうことがあります。例えば以下のような場合ですと風邪を引きやすいですから、風邪予防として日頃から気をつけておく必要があるでしょう。
- 冬の季節のひどい寒さ
- ストレスからくる疲れ
- 部屋の乾燥などウイルスが蔓延しやすい状況
- 寒暖差からくる身体への負担
また風邪を引き起こす原因としてウイルスや細菌があげられ、さまざまな原因ウイルスや細菌が存在しています。代表的なウイルスや細菌には以下のようなものがあり、これらに感染すると鼻水やくしゃみ、咳などの風邪の症状が現れます。
- イヌアデノウイルス
- イヌパラインフルエンザウイルス
- ボルデテラ症
- イヌジステンパーウイルス
- イヌヘルペスウイルス
これ以外にも犬の感染症にはさまざまあり、予防接種で防げるものもあればワクチンがないものもあります。また感染症は他の犬に移す危険性もありますので、風邪に気がついたら他の犬と隔離するのも大切です。
風邪の症状
犬が風邪を引いた際にどんな症状が現れるのかはぜひ知っておきたいものです。症状を知っておけば風邪を引いてしまった時にすぐに気がついてあげることができますし、それによりいち早く治療を開始できるでしょう。
犬の風邪の症状はどんな種類の風邪を引くのかによって若干違いはありますが、軽めの症状としては以下のものがあげられます。これらは風邪の初期段階で見られるものですから、この段階で気づくのが大切です。
- くしゃみ
- 鼻水
- 目ヤニ
- 発熱
- 咳
- 食欲不振
さらに症状が進行していくと、次の症状が見られるケースが多いです。この段階にくるとだいぶ症状が重くなってきますので、早めに獣医の診療が必要になってきます。
特に子犬や老犬は風邪を引くと悪化する危険性が高いですから要注意です。
- 下痢
- 嘔吐
犬の風邪の症状も人間が風邪を引いた際のものとよく似ていることから、普段からよく犬と接していれば異変に気がつきやすいです。
風邪の対策方法
犬の風邪は単純な症状で済む場合もあれば、重症化してしまうと他の合併症なども引き起こしてしまい危険を伴うこともあります。そのためただの風邪であったとしても決して油断は禁物で、普段から気をつけたいものです。
風邪の対策をしっかりとおこなうことが予防にも繋がりますので、愛犬の健康を守るためにも風邪対策に取り組みましょう。出来るだけ風邪を引く回数を減らせるように、自分の犬に合った予防法を見つけてみましょう。
1.ワクチン
ワクチンの接種は非常に有効で強力な風邪の対策方法ですからぜひ実施したいものです。全ての風邪を防げるわけではありませんが、ワクチン接種で予防できるウイルス性の風邪は多いため、無駄に風邪を引くのを防ぐことができます。
特に生まれてから8週目程度の母親からもらった免疫力がなくなってくる子犬は、感染症にかかりやすく予防してあげることが大切です。定められた摂取間隔でワクチンを打つことで効果を得られるため忘れずに受けましょう。
また気をつけたいのがワクチンを打ってすぐに抗体ができるわけではなく、きちんと免疫がつくのにはある程度の日数がかかります。
2.適度な湿度
ご家庭で簡単に取り組める風邪対策の一つとして、加湿器や除湿器を用いて適度な湿度を保ってあげるとよいでしょう。まず湿度が低く乾燥している状態は、犬はもちろん人間も風邪を引きやすい要注意な環境と言えます。
湿度が低いとウイルスが空中を浮遊する時間が増えますので、その分風邪に感染する危険性は上がってしまいます。また犬の鼻などの粘膜も乾燥により機能が低下してしまうため、免疫力も低下し風邪にかかりやすいです。
逆に湿度が高い状態というのも要注意で、今度はカビの発生の危険性があります。カビは健康に大きな影響を与えますので発生させることのないように、またウイルスが生息することのない湿度を常に保つことが大事です。
3.寒さ対策
寒さ対策をしっかりとおこなうのも、犬の風邪を事前に防ぐためには大切で、特に冬の期間は積極的におこないたいです。そもそも風邪をひきおこすウイルスは寒い環境で働きが活発になるという特徴があります。
そして寒くなると犬自身の身体機能も低下してきますので、免疫力がぐっと下がり、その隙をついてウイルスなどに感染してしまいます。ですから身体を冷やすことのないように、丁度よい温かさを心がけてあげましょう。
とはいえ普段から温かくしすぎるのも身体に負担をかけますので、基本は犬が寒そうな様子を見せた時におこなうのがおすすめです。犬種や犬の年齢によっても適温は違いますので、自分の犬に合った温度調節をおこないましょう。
4.寒暖差対策
犬の風邪予防のためには、ただ単に冷やさないようにするという寒さ対策だけではなく、寒暖差というものにも気を配る必要があります。なぜかと言いますと、急な寒暖差というのは犬の身体に負担をかけるものだからです。
特に室内犬の場合ですと部屋の中の温度と外の温度の差の影響を大きく受けますので、体調を崩しやすく風邪を引いてしまいます。例えば冬の日の散歩がえりに、寒いからといって部屋を温めすぎてしまいがちです。
逆に夏の日もエアコンで部屋を冷やし過ぎてしまうことが多々ありますので、なるべく外と中の気温差が大きくならないように調節する必要があります。出かける時間やお散歩時の服装などにも気を遣ってあげるとよいでしょう。
5.気管への負担を減らす
犬の風邪予防のためには気管に負担がかからないようにしてあげることも大切です。犬は気管に負担がかかることで気管虚脱の症状が進行し、慢性的な健康不良の状態に陥ってしまいます。
そのため気管虚脱になると風邪をひくリスクというのも高まりますので、気管に無理が生じないように心がける必要があるのです。特に以下の場合は気管が潰れやすくなりますので気をつけるようにしましょう。
- 散歩中に首輪で圧迫されている
- 肥満気味である
- タバコの煙を吸い込んでしまう環境にいる
- 筋力の低下が目立つ老犬
- 無駄吠えをしがち
老化などやむを得ない場合もありますが、少し気をつけることで対処できることもあるでしょう。
6.清潔にする
犬の風邪対策のための一環として常に清潔な環境を整えるということも大切です。健康を維持するために清潔は欠かせないものですから、普段から身の回りを綺麗にしておくように心がける必要があります。
例えば犬のトイレなどが汚れたままになっていますとそれにより雑菌が繁殖し、思わぬ感染症にかかってしまう危険性が増えてしまいます。
汚れた不潔な環境は体調面に影響を与えるだけではなく、精神面にも負の作用をもたらします。犬のストレスが増大しそれにより免疫力が低下することで大きな病気になってしまうこともありますので、やはり日頃から掃除をするようにしましょう。
7.食事
犬の健康管理のためには日々の食事に気を配ることも重要で、それを続けていくことが結果的に風邪予防にも繋がります。食事は身体を作る基本ですから、強く丈夫な身体を維持するためにも普段から意識して取り組みましょう。
食事において意識したいのはやはりバランスで、きちんと様々な栄養素を摂れているかどうかを考えましょう。食事の内容に偏りがある場合にはトッピングをプラスしたりサプリメントを与えると、簡単に足りない栄養素を補えます。
また食事を与えるうえで気をつけたいのは犬の状態に合った食べ物を与えることができているかどうかです。犬も日々体調は異なりますし、老化などによって食べられる量も変わります。毎日の状態に合った食事を考慮するのが大事でしょう。
風邪の治療法
もし犬が風邪を引いてしまった際にどのような治療を施すのかは、飼い主としてぜひ知っておきたいものです。症状が軽く状態が安定しているのであれば、まずはご自宅で安静にするのが一番の治療になります。
また安静にするのと合わせて十分な水分を与えてあげ、食事内容もバランスの取れた消化に良いものを食べさせましょう。
動物病院でどのような治療をおこなうのかは、症状の深刻度や感染しているウイルスなどによっても異なります。考えられる治療内容としては基本的には以下のパターンが多いです。
- 抗生剤などの投薬による治療
- 点滴や注射などでの栄養補給の治療
風邪の場合には自然治癒を基本とする場合がほとんどで、辛い症状を緩和するための対症療法が施されるでしょう。また二次感染を予防するために抗生剤などの服用することもありますので獣医の指示に従いましょう。
まとめ
犬の風邪は普段から風邪対策や健康管理をしっかりとおこない、丈夫な身体を作っておくことで不要に患うのを防ぐことができます。またワクチンの力も借りて予防を徹底し、風邪に感染する機会そのものを減らすことも大切です。
特に子犬や老犬など体力があまりなく免疫力が低下している犬の場合には、しっかりと予防をしておくことで重症化しないように気をつけなければなりません。日頃からストレスなく負担をかけない生活をするように工夫しましょう。
また風邪に感染した際にも自然治癒できるように、早期の段階で環境を整えてあげることが大切です。風邪が悪化してしまうことのないように、食事内容や生活環境などの見直しをおこない安静にしましょう。
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