犬の嘔吐で繰り返すのは要注意!嘔吐する7つの原因を今すぐチェック
犬は元来嘔吐しやすい動物ではありますが、突然目の前で嘔吐すると不安を感じてしまう飼い主がほとんどでしょう。嘔吐の原因が分からないため、どこか具合が悪いのか心配になってしまうのは当たり前のことです。
犬の嘔吐の原因は実にさまざまで、特に問題のない場合もあれば、即座に対応しなければ危険を伴うものもあります。突然の嘔吐にびっくりすることのないように嘔吐の原因を知り、対処法を心得ておくといざという時安心です。
犬の嘔吐とは?
食べた物を吐き戻すことを嘔吐と言いますが、嘔吐にもいくつか種類があり、どんな吐き方をしたかというのが意外と重要です。例えば内容物は胃まで到達したのか、それとも胃に到達する前に吐いたのかなどの違いがあるのです。
どこの段階で吐き出したのかによって、もし病気などが原因なのであれば、考えられる症状は変わってくるでしょう。また食事の際の内容物を吐くだけでなく、空腹の際には胃液などを吐くことも犬にはあります。
犬の嘔吐も人間の場合と同様で、単純な理由で嘔吐することもあれば病気や疾患が原因で嘔吐することもあります。
嘔吐に種類がある?
犬の嘔吐にも種類がありますが、まずはその種類を知っておくと獣医に症状を知らせる際にとても役に立ちます。嘔吐の種類としては大きく分けると以下の3つに分類することができますが、似た症状に思えるかもしれませんがどれも別のものです。
- 胃まで到達したものを口から出す嘔吐
- 食べ物が食道にある段階のものを出す吐き出し
- 食べ物を飲み込む前の段階で出してしまう嚥下
全部口から出すことに代わりはないのですが、どの吐き方なのかによって考えられる症状や疑われる病気は違ってきます。どんな吐き方をしているのかというのは重要な情報ですから、よく観察し獣医に伝えましょう。
どのタイプの吐くなのかを自分で判断するのが難しい場合には、吐いたところを撮影して獣医に見せるのも有効な手段です。
嘔吐しやすい犬の種類はある?
犬の種類によっても嘔吐のしやすさは変わり、嘔吐しやすい犬種というのももちろんあります。人間であっても嘔吐しやすいタイプの人もいれば嘔吐をほとんどすることのない比較的強い人もいるため、それと同様で犬であっても種類により違いがあるのです。
嘔吐しやすい犬種としては短頭種が幽門に障害を抱えやすいため、嘔吐をおこしやすい犬として挙げられるでしょう。また小型犬も気管が短いことから嘔吐しやすい傾向にあります。
また犬種ではないのですが身体が未発達な子犬は、成犬と比べるとやはり吐きやすいです。子犬は誤飲誤食も多いですからそれにより吐いてしまうこともあるでしょう。身体が老化している老犬も吐きやすいため注意が必要です。
嘔吐の原因とは?
犬が嘔吐を引き起こしてしまう原因はどのようなところに潜んでいるのでしょうか?単純な原因による一過性の嘔吐であればそれほど心配はいらないのですが、病気が原因となって嘔吐していることもまれにあります。
元々犬は吐きやすい動物ですし、嘔吐をしやすい体質の犬ですと尚更、嘔吐をしても特に気にとめないことも多いでしょう。問題のない嘔吐だけではなく病気が絡んでいる嘔吐もありますので、まずは嘔吐の原因をしっかりと見極めることが大事です。
病気
嘔吐の原因の中でも危険性が高く、早く動物病院に連れていく必要があるのが病気が原因となっている場合です。とはいえ嘔吐を引き起こす病気というのは非常に多岐にわたるため嘔吐の症状だけで、何の病気が原因かを素人が突き止めるのは難しいです。
ですから嘔吐していることだけではなく、以下のような点にも注意して嘔吐の様子をよく見る必要があります。正確な情報が多くあれば獣医も原因となる病気を突き止めやすいです。
- どんな吐き方をしているか
- 吐いている頻度やいつから吐いているのか
- 吐いたものに血が混ざっているなど異常はないか
- 嘔吐物に異物の混入や異臭はないか
- 嘔吐以外の異変や全身の症状の有無
- 発熱を伴っているかどうか
消化器官の病気やウイルスなどによる何らかの感染症、他にも胃捻転や腫瘍などさまざまな可能性が考えられ、病気の種類によって深刻度も異なります。原因を早く見つけるためにも病気が疑われる際には早めの受診がおすすめです。
空腹
意外な理由に感じるかもしれませんが、犬は空腹を感じることで嘔吐することがあります。この場合の嘔吐は病気が原因のものとは違い特に問題がなく、体調も元気であることがほとんどですからしばらくの間様子見で大丈夫でしょう。
空腹の嘔吐は特に朝方の前回の食事から時間が経った頃に見られることが多いです。特徴としましては空腹のため、食事の内容物を吐くわけではなく白っぽい胃液や黄色の胆汁を嘔吐します。
車酔い
犬は人間と同様に車酔いでも嘔吐することがあり、生理的なもので自然現象でもありますので、この場合も特に問題はないです。車酔いが理由の場合は当然ですが乗車している際に起きますので、車に乗っているのであればまずこの理由を疑ってもよいでしょう。
車酔いが理由の際は比較的分かりやすいですから、早めに対策をとり犬を楽にしてあげるのがおすすめです。病気が原因ではない得に問題のない理由ではありますが、車酔いの状態が続くのは犬にとっても辛いです。
対応策としましては車から降りれば次第によくなりますので、こまめに休憩をとってあげることです。また水を少し飲ませたりなど気分転換させてあげると、犬も楽になります。
中毒症状
犬が嘔吐の症状を見せる原因として、何らかの危険なものを誤飲してしまいそれにより中毒症状を引き起こしてしまったからという場合もあります。このケースは特に病気ではないものの、緊急性が高くすぐに受診しなければなりません。
犬は言葉が通じませんので誤って危険なものを食べてしまうことはよくあり、例えばお散歩の最中などにタバコの吸い殻を口にしてしまうなど、どんな犬であっても可能性が考えられるでしょう。他にも除草剤など道には数多くの危険が潜んでいます。
中毒症状を判断するのは難しいですが、嘔吐だけではなく痙攣や呼吸のみだれなど明らかに異常な状態が見受けられる際には疑うべきです。
また見た目が普通であっても中毒症状に陥っていることもあるため、誤飲や誤食の跡が見つかった場合にはすぐに病院へかけつけましょう。
ストレス
ストレスを抱えた際に嘔吐することも珍しくなく、人間に置き換えて考えてみると分かりやすいでしょう。不安や緊張から極度のストレスを感じ、それにより嘔吐や下痢を引き起こすことは案外よくあることです。
ストレスにより自律神経が乱れるのは犬も同じで、胃腸に負担をかけてしまい嘔吐に繋がります。病的なものではありませんが、きちんとストレスの根幹を絶ってあげないと慢性的に嘔吐をくりかえしてしまいますので、何かしらの対策は考えてあげた方がよいです。
最初のうちは慢性的な嘔吐や下痢ですんでいたとしても、それが原因となり大きい疾患にかかってしまうケースもあります。そうならないためにも、犬が満足して暮せる環境にあるか検討するのも大事なことです。
ドッグフード
犬が嘔吐する原因がドッグフードに隠れている場合もあり、ドッグフードが体質に合っていない場合などに見られます。特にドッグフードを切り替えた後は要注意になりますので、少しずつ切り替えるなどの対策が必要です。
ドッグフードが原因の場合は使われている成分を確認し、アレルギーによる反応ではないかどうかを見極めましょう。
穀物不使用や質の悪い肉の使用を避けたドッグフードも販売されていますので、そのようなものを試してみること症状が改善する場合もあります。体調に問題がなさそうであれば食生活の改善をしつつ様子を見守ってあげましょう。
早食い
犬は早食いが原因で吐いてしまうこともあるため、勢いよく食べた際などには見守る必要があるでしょう。早食いによる嘔吐の場合ですと原因がはっきりとしていますし危険度も高くないため様子見で大丈夫です。
基本的にはしばらく様子見で問題ない早食いによる嘔吐ですが、もし何度も嘔吐を繰り返すようであれば念のため動物病院へ連れていくようにしましょう。その理由としては何度も嘔吐を続けているうちに、胃などの粘膜を傷つけてしまう可能性もあるからです。
また早食いしたために食道に食べ物が詰まった様子が見受けられる際には、急いで動物病院へ行く必要があります。食べた後に元気かどうかという点が受診の有無の一つの目安になりますので、よく食事の様子を見るようにしましょう。
嘔吐の対策方法
病気が原因でない嘔吐でしたら緊急性が低いですから、自宅でのケアでしばらく様子を見守ってもよいでしょう。そのためには自宅でできる簡単な嘔吐対策を心得ておくとよいです。
嘔吐対策には嘔吐の原因に合わせていろいろとあるのですが、どんな原因であっても比較的使いやすい嘔吐対策として以下のものがあげられます。日々の生活習慣の改善にもなりますので、様子を見ながら実行してあげるとよいでしょう。
- ドッグフードを穀物や添加物が含まれていないものにする
- 空腹を感じないように食事を小分けにする
- 食後すぐではなく少し時間を空けて運動する
また嘔吐した後は絶食をおこない、しばしの間胃腸を休憩させてあげることも大切です。犬の状態に合わせて適切な対策をおこなうようにしましょう。
嘔吐の治療法
緊急性のある嘔吐の場合ですと動物病院にて適切な治療を受けることになり、それが何より一番の有効な手立てでしょう。治療法としてはまずは原因となる病気を探り、それに合わせた治療を開始することになりますが、例えば以下のような治療が考えられます。
- 軽い症状なら服薬治療
- 症状が重い場合には点滴などをおこなうこともある
- 潰瘍や腫瘍がある場合には外科手術や抗がん剤の可能性もある
また一過性の嘔吐であったとしても、日々の生活習慣に問題がある場合、生活習慣の改善が必要になってきます。
まとめ
犬がいきなり嘔吐をすると派手な症状のためびっくりしてしまいがちですが、元々犬は嘔吐しやすいため一過性の嘔吐で様子が元気ならそこまで心配はいりません。嘔吐後の様子をよく観察し、嘔吐以外の症状や異変などおかしな点がないかを確認しましょう。
一方で一過性でない病気が原因の嘔吐の場合には注意が必要で、緊急性が高い病気の可能性もあるため病院へ行くのが望ましいです。特に嘔吐自体に異常があったり、嘔吐以外の症状がある際にはいそぐ必要があります。
また子犬や老犬など体力が十分でない犬の場合には、嘔吐するだけでも身体にかかる負担は大きいです。嘔吐が原因となって他の病気に発展してしまうことのないようケアに気を配りましょう。
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