ドッグフード『ゲインズパックン』犬用を分析【原材料・価格・評判】
ワンちゃんはそもそも肉食系の動物に該当するため、動物性タンパク質や植物性タンパク質の摂取が重要な要因になっています。体重あたりに換算するなら、人間の4倍ほどもタンパク質を必要としていることをご存知でしょうか?
ドッグフードはこうしたタンパク質に加えて、5大栄養素をワンちゃんがバランス良く摂取できるように調整されています。もちろん水分の摂取も大切ですから、ドッグフードだけでなく適切な水分量を与えることがポイントに含まれます。
愛犬元気ゲインズパックンを選ぶのであれば、ワンちゃんにどのようなメリットがあるのでしょうか?愛犬元気ゲインズパックンに用いられている原材料や成分などを踏まえた上で、気になるデメリットについても知っておきましょう。
ドッグフード「ゲインズパックン」の総合評価
ゲインズパックンの総合評価表
- 原材料の品質
- 安全性
- アレルギー対策
- 食いつき(口コミ)
- 価格・コスパ
愛犬元気ゲインズパックンは、ふっくらと仕上がった半生タイプの国産ドッグフードです。ゲインズパックンの名称で親しまれていましたが、パッケージをリニューアルし、愛犬元気ブランドのシリーズとして既に生まれ変わっています。
新しいパッケージには愛犬元気パックンと記載されているものの、愛犬元気ゲインズパックンの名でも定着しています。コストパフォーマンスが非常に良く、ワンちゃんの体質やライフステージにあわせたラインナップも揃っているのが特徴と言えます。
ただし、愛犬元気ゲインズパックンの主原材料は、肉食動物の犬が消化吸収しにくいトウモロコシや小麦粉などの穀物になっているので注意してください。肉類も品質が心配されるチキンミールなどで、油脂類は原料を判断できない動物性油脂を使っています。
人工・合成添加物もいくつか含まれ、口コミや評判よりも原材料の安全性を重視するなら、愛犬元気ゲインズパックンは推奨できません。
ゲインズパックンはこんな犬におすすめ
愛犬元気ゲインズパックンは、半生タイプながら成分が整った総合栄養食として活用できる国産ドッグフードです。過去には総合栄養食の条件を満たしていませんでしたが、品質向上によってしっかり栄養分を確保できるように進化しています。
愛犬元気ゲインズパックンをおすすめできる代表的なワンちゃんは次の通りです。
- ドライフードの噛み砕きが苦手で食欲が減っている
- 歯垢や歯石の付着を防ぐ手入れを飼い主がしっかり行っている
- トウモロコシや小麦など穀物に対するアレルギーが無い
- チキンやビーフのほか、ポークなどのアレルギーに該当しない
- 胃腸の弱い体質とは異なり、消化不良の心配が無い
噛む力が弱いシニア犬や食欲が減退しているワンちゃんに向いています。とは言っても、健康を保っていることが条件のひとつに数えられますし、主食として日常的に与えていると歯に付着しやすいので気をつけなければいけません。
ドッグフード「ゲインズパックン」の商品特徴
商品名 | 愛犬元気® パックン®全成長段階用ビーフ・緑黄色野菜・小魚・チーズ入り |
---|---|
種類・タイプ | 総合栄養食・ソフトフード(半生タイプ) |
定価 | 1,296円(税込) |
対応犬種・年齢 | 全犬種用・全年齢用 |
内容量 | 2.5kg |
主原料・成分 | 穀類(パン粉、トウモロコシ、小麦粉) |
カロリー(100g当たり) | 290Kcal |
賞味期限 | 開封前12ヶ月 |
原産国 | 日本 |
愛犬元気ゲインズパックンとは、どのような国産ドッグフードなのでしょうか?購入を判断する前に以下の代表的な商品特徴を知っておきましょう。
- やわらかくて食べやすいふっくらとした仕上がりになっている
- 愛犬が必要とする栄養素をバランスよく配合している
- ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入り以外に味が2種類ある
- 愛犬の成長段階に応じて切り替えられる
- 安価な価格設定でネットショップにて入手しやすい
半生タイプならではの食感を持つことや総合栄養食として役立つことが、愛犬元気ゲインズパックンの主な商品特徴にあげられます。
さらに味は3種類用意されていますから、ドッグフードで好き嫌いが出やすいワンちゃんも利用しやすいかもしれません。
販売元の情報
愛犬元気ゲインズパックンの販売元は、様々な事業分野でサービスを展開しているユニ・チャームです。その中でもペットケアの事業は1986年から開始され、健康と清潔でペットの暮らし快適にといった事業理念を30年以上掲げています。
ペットの食事については特に注力している傾向が見られ、ユニ・チャームが扱うペットフードブランドはゲインズパックンが属する愛犬元気だけではありません。銀のスプーンや銀のさらといったブランドを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
ユニ・チャームでは安全や安心に関する取り組みを重視していて、10年以上毎週欠かすことなく主要メンバー全員が出席する品質保証会議が実践されています。加えて、ユニ・チャームの保有する伊丹工場と三重工場は、ISO9001とISO14001認証を取得しています。
『ゲインズパックン』を5つの条件で徹底分析
愛犬元気ゲインズパックンは年齢別の分類を除外しなければ11種類ありますが、今回は愛犬元気ゲインズパックン全成長段階用ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入りを対象に取り上げてみましょう。
以下のドッグフード選びで重視されるポイントを個別に確かめていきます。
- 原材料の品質
- 安全性
- アレルギー対策の有無
- みんなの口コミ
- 価格情報
口コミと評判を含め、愛犬元気ゲインズパックン全成長段階用の評価は果たしてどのようになっているのでしょうか?
1.原材料の品質
まずは原材料を分析
穀類(パン粉、トウモロコシ、小麦粉)、肉類(チキンミール、チキンエキス、ビーフミール、ポークミール)、糖類(ブドウ糖果糖液糖、オリゴ糖)、豆類(脱脂大豆、おからパウダー)、動物性油脂、ビール酵母、ハーブ、野菜類(ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、魚介類(乾燥小魚)、チーズパウダー、プロピレングリコール、グリセリン、乳化剤、ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、鉄、ヨウ素、ナトリウム、リン、亜鉛)、保存料(ソルビン酸K)、pH調整剤(リンゴ酸、クエン酸)、着色料(二酸化チタン、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
次に成分をチェック
成分 | 保有率 | AFFCO栄養基準 |
---|---|---|
粗タンパク | 20.5%以上 | 18.0%以上 |
脂質 | 7.0%以上 | 8.0%以上 |
粗灰分 | 9.0%以下 | 8.0%以下 |
粗繊維 | 3.0%以下 | 4.0%以下 |
水分 | 30.0%以下 | 10.0%以下 |
愛犬元気ゲインズパックン全成長段階用に用いられている特徴的な原材料は、以下の通りになります。
- 主原材料はパン粉やトウモロコシのほか、小麦粉といった穀物
- 肉類としてチキンミールとチキンエキス
- 同様にササミパウダーとビーフミールのほか、ポークミール
- 脱脂大豆やおからパウダーの豆類と動物性油脂
- ニンジンパウダーやカボチャパウダーなどの野菜類
- 乾燥小魚の魚介類とチーズパウダー
- ミネラル類とビタミン類
- 品質保持剤と保存剤
- 二酸化チタンなどの着色料
- 安全性が高い天然由来の酸化防止剤
ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入りという商品名の通り、肉類と野菜類だけでなく魚介類も含まれているドッグフードです。とは言え、原材料の最初に表示されているのは穀物になり、穀物メインのドッグフードに分類されるので注意してください。
穀物はワンちゃんに不適応な原材料として知られ、配合されている肉類においても品質が不安視されやすいミールやパウダーが列挙しています。油脂類には品質を判断できない動物性油脂が用いられていますし、豆類も粗悪原料が該当します。
さらに原材料を調べていくと、品質保持剤や保存剤など様々な添加物が配合されていることを見て取れます。リスクある原材料が組み合わさっていますから、原材料に高い品質を求めたい人に愛犬元気ゲインズパックンは適していないでしょう。
2.安全性(人工・合成添加物の有無)
愛犬元気ゲインズパックンは、品質保持剤のプロピレングリコールを原材料に含んでいます。これは発がん性が指摘されている添加物で、同様のリスクが有名な保存剤のソルビン酸カリウムも細菌の繁殖を抑える目的で使用されています。
また、人間からすれば見た目がカラフルでおいしそうに見えるかもしれませんが、犬は食べ物の香りによって食欲を刺激されるので実は見た目の色は何も関係ありません。それにも関わらず、原材料として着色料が活用されていることは大きなマイナス要因です。
着色料は発がん性だけでなく、染色体異常や過敏性なども起こしかねない人工・合成添加物になります。ワンちゃんに与えるドッグフードの安全性を少しでも高めたいのであれば、危険性がある人工・合成添加物が含まれないものを選ぶように心がけましょう。
3.アレルギー対策の有無(穀物&肉類)
愛犬元気ゲインズパックンは、主原材料にトウモロコシや小麦粉などの穀物を使っています。これらは食物アレルギーに該当しやすい食材ですから、ドッグフードとしてアレルギー対策が万全に配慮されているとは到底言えません。
肉類の原材料にはアレルゲンとして有名なポークが含まれますし、大豆といった豆類や魚介類によってアレルギーにつながる可能性も考えられます。また、原材料に並んでいる品質保持剤と着色料もアレルギーのリスクが関わる添加物になっています。
ワンちゃんに与えた結果として、皮膚に赤みが現れたり、脱毛が目立つなどの症状が発生した際にはくれぐれも給餌をやめるようにしましょう。そもそもアレルギー体質でなくても、食物アレルギーは後から発症する恐れがあるので油断してはいけません。
4.ゲインズパックンのみんなの口コミ&評判
ドライフードを嫌いがちな愛犬に与えたところ、半生タイプなこともあるのか喜んで食べています。少し香りがきついように思いますけど、見た目はおいしそうで成分を踏まえたコストパフォーマンスも非常に優れたドッグフードですよ。
飽きさせないために全成長段階用の3種類を順番に与えています。うちの子は食いつきっぷりが良く、このドッグフードをメインにしていても糞の状態は安定したまま特に変わりありません。体質的に健康なら問題なく活用していけると思います。
やわらかいふっくら仕立てで嗜好性が高く、近頃食欲の減っている愛犬もおいしそうに食べてくれました。原材料をチェックしたら添加物がたくさん入っている様子ですから、与えるのを一時的に限ることでリスクを避けたいと思っています。
愛犬元気シリーズでありながら手頃な価格が魅力の国産ドッグフードです。最初はしっかり食べていましたが、我が家の愛犬はだんだん食べてくれなくなりました。独特の香りがするので好き嫌いが分かれやすいのかもしれません。
食いつきは良いものの、これを与えるようにしてから下痢気味になってしまいました。糞の臭いが気になりますし、水を飲む量も増えています。そもそもお腹が弱い子には、半生タイプの総合栄養食と言ってもおすすめできません。
レイラんち行ってきた(^^)
ごはんゲインズパックンやってて焦ったわ。
ごはん変えるときは相談してって言ってたのに…愛犬元気とかやめて(´×ω×`) pic.twitter.com/mE31i65MEg— みちゅまた (@MATAx2_C) 2016年8月25日
今日のココちゃんの朝ごはんU・x・U豆腐・人参・小松菜・納豆とゲインズパックン(^∇^)食べたらお腹ぽんぽこりんで寝てますf^_^; pic.twitter.com/s8NkxdBRLz
— ☆モ〜ン☆ (@eight_nya_go1) 2016年2月27日
5.価格&1日のコスパ
通常購入(Amazon参考) | 1,113円(税込) |
---|---|
定期購入 | なし |
1日のコスパ | 37円 |
送料 | 購入サイトによる |
定期購入の回数縛りの有無 | なし |
返金保証の有無 | なし |
お試しの有無 | なし |
愛犬元気ゲインズパックンの公式サイトは、ユニ・チャームにてペットケア事業を担っているユニ・チャームペットの公式サイトです。ただし、ゲインズパックンで探してもヒットせず、愛犬元気ブランドのソフトフードとして扱われているので注意してください。
個別に商品ページを開くと商品の特徴と原材料などを確認できますが、価格情報はいずれも存在しません。さらに愛犬元気のブランドサイトに飛べるリンクが用意されているものの、リンク先にゲインズパックンの情報は書かれていないので気をつけましょう。
愛犬元気ゲインズパックン全成長段階用ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入りの2.5キロサイズを確かめると、2018年10月時点にてamazonでは送料含んで税込1,150円程度です。楽天では送料含めて税込1,100円から税込1,480円ほどになっています。
ゲインズパックンのラインナップ一覧
愛犬元気ゲインズパックンは、年齢や犬の体格などに応じて切り替え可能です。愛犬に適したものを選び、パッケージに記載の給与量表を参考にしながら適量を与えなくてはいけません。商品には以下のラインナップが揃っています。
- 全成長段階用ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入り
- ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入りの7歳以上用と10歳以上用、13歳以上用
- ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入りの柴犬用と小型犬用
- 全成長段階用ビーフ・緑黄色野菜・小魚・チーズ入り
- 全成長段階用鶏ささみ・緑黄色野菜・小魚入り
- 鶏ささみ・緑黄色野菜・小魚入りの7歳以上用と10歳以上用に加えて13歳以上用
愛犬元気ゲインズパックンの種類にあわせて、内容量は1キロから2.5キロまで変わります。味のラインアップは3種類に分けられますが、ビーフ・ささみ・緑黄色野菜・小魚入りが唯一年齢別だけでなく、柴犬用や小型犬用にも対応しています。
全成長段階用に限れば全ての味が提供されているため、愛犬の好き嫌いに応じて切り替えてみる方法もおすすめできるでしょう。
【まとめ】総合的に見たメリット・デメリット
愛犬元気ゲインズパックンのメリットとデメリットを簡単にまとめると次のようになります。
メリット
- ワンちゃんの食いつきが良い
- 食感にこだわって作られている
- 成分のバランスが整った総合栄養食になっている
- コストパフォーマンスに優れている
- 味に種類があって年齢別に適したものも選べる
デメリット
- 穀物が主原材料になっている
- 原材料に粗悪とされる品質のものが多い
- アレルゲンとして知られる原材料が用いられている
- 人工・合成添加物が含まれている
- 歯ブラシをしないと歯垢や歯石の原因になりやすい
愛犬元気ゲインズパックンはコストパフォーマンスに優れた総合栄養食で、ワンちゃんが食べやすいメリットを備えています。ただし、粗悪なミールや人工・合成添加物などが原材料に使用され、安全性が高くないデメリットが見られます。
消化不良が起きたり、アレルギーの発症といったリスクもあり得ますから、確かな品質のドッグフードを選びたい人には推奨できないでしょう。
我が家の一員に食べさせたい!
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